
こんにちは。最近またガソリンの値上がりが話題になり、「暫定税率」という言葉もよく耳にしませんか?テレビやニュースで「ガソリン暫定税率が廃止か?」なんて特集が組まれると、そもそも「暫定税率って何のこと?」と疑問に思う方も多いはず。
「今さら人に聞けない…」そんなあなたのために、ガソリンの暫定税率について、歴史から現状、そしてあなたの生活への影響やこれからの動向まで、わかりやすく解説します。
ガソリンの「暫定税率」ってなに?
「ガソリンの暫定税率」とは、ガソリン1リットルにかかる税金のうち、“道路整備のために一時的に上乗せされた”臨時の税金です。「暫定」とついていますが、1974年の導入以来、約半世紀もの間ずっと続いている制度です。
本来、ガソリン税には
- 揮発油税(国税)
- 地方揮発油税(地方税)
この2つの基本税率(本則税率)が設定されていました。しかし1970年代のオイルショックで、道路財源が大幅に不足。国が「一時的に増税する」という名目で上乗せしたのが「暫定税率」です。
■ いくら上乗せされている?
2025年時点で、暫定税率によりガソリン1リットルあたり25.1円が上乗せされています。本来の税率が28.7円なので、合計53.8円、さらに消費税・石油石炭税も加わり、ガソリンの40%程度が税金という状態です。
なぜ“暫定”が半世紀も続いたの?
1974年のオイルショックや道路整備計画という“緊急事態”を理由に始まった暫定税率。ですが、制度がスタートして以降、何度も延長され、いつしか“恒常的な増税”になってしまっていました。
「一時的なはずの増税」が「当たり前」に固定化した典型です。
2009年には「道路財源」の縛りが解かれて一般財源化されましたが、暫定税率自体はそのまま維持。2010年以降は「当分の間税率」と名前を変えて継続しています。
現代のガソリン価格と暫定税率の関係
昨今のガソリン価格の高騰には世界的な原油高なども大きく影響していますが、“暫定税率”が25.1円分も上乗せされていることを見逃すことはできません。
例えば2025年7月末現在、全国平均のガソリン価格は約170円/Lですが、そのうち約65円が税金。その中でも暫定税率分が家計の負担を大きくしているのです。
加えて問題視されているのが「二重課税」。ガソリン税に消費税をかける形になっており、国民の負担感を強めています。
「暫定税率廃止」論争のいま
2024年末、政府与党は暫定税率の廃止に合意。与野党で秋の臨時国会を中心に廃止法案の成立を目指しており、具体的な廃止時期や手続きも議論されています。
これにより“ガソリンが25円安くなる!”と大きな注目を浴びていますが、一方で「国の財源が約1兆円減る」「スタンド業界の混乱」など課題も山積みです。現段階では、廃止までの円滑な補助金制度の導入で“急激なガソリン価格変動を抑える”プランも検討されています。
廃止が実現すれば、あなたの家計もガソリン1Lあたり約25円分ほど軽くなる可能性が高いでしょう。
暫定税率が日本社会に与えてきた影響
- ガソリン価格を押し上げ、消費者・運送業・小売まで幅広くコスト増に
- 自動車依存の高い地方では経済的打撃も
- 「税金に税金をかける」二重課税への批判
- 一方、道路・インフラ整備の重要な原資として社会基盤を支えてきた側面も
今後の動向とあなたへのアドバイス
「ガソリンの暫定税率」は、まもなく廃止が現実になるかもしれません。ただし、国の財源が減る分、別の形で新たな税や負担が生じる可能性もゼロではありません。
また、世界的な原油価格の変動が激しい今、ガソリン価格は単に税制だけで決まるものではありません。クルマの使い方を見直したり、省エネ運転を心掛けたり、燃費の良い車種選びやカーシェア活用なども大切なポイントです。
まとめ
「暫定」と名のついた税率が、日本の社会や家計にこれほど深く根付いていること、そしてようやく廃止へのシナリオが現実味を帯びてきた今。あなたの生活への影響も非常に大きいテーマです。
ガソリンの暫定税率について「今さら聞けない」と感じていた方も、これでもう大丈夫。この記事であなたの疑問が晴れたなら嬉しく思います。
どんな税制も、その本質を知ることが、賢い生活設計の第一歩。ぜひ今後も動向に注目してくださいね!
よくある質問
Q. ガソリンの暫定税率はいつから廃止されますか?
A. 2025年秋の国会で廃止法案成立が目指されており、順調に進めば2025年内もしくは来春以降実現する可能性があります。
Q. 廃止されるとガソリン代はいくら安くなりますか?
A. 現在は1リッターあたり約25円分の減税効果が期待されています。
Q. 廃止後、税収不足はどうなるのでしょう?
A. 年間約1兆円の税収減少が見込まれており、代替財源の議論が急務となっています。
「ガソリンの暫定税率」について、友人や家族にちょっと自慢できる知識になったのではないでしょうか。最新動向は引き続き、ニュースや官公庁の発表などでチェックされることをおすすめします。
あなたが快適で賢くカーライフを楽しめるよう、心から応援しています!
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