パートの面接で「違う部門」を勧められたらどうする?

パートの面接を受けている最中に、面接官から「実は、あなたが応募してくれた部門ではなく、別の部門で働いてみませんか?」と言われて戸惑った経験はありませんか?
「せっかく面接に来たのだから、断ったら落ちてしまうかもしれない」 「でも、やりたくない仕事を無理に引き受けるのも辛い…」
このように悩んでしまうのは、とても自然なことです。結論からお伝えすると、無理に引き受ける必要はありませんし、丁寧に断ればそれだけで不採用になるとは限りません。
この記事では、応募したのと違う部門を勧められたときの「角を立てない断り方」や「そのまま使える具体的な例文」、そして「なぜ企業は違う部門を勧めてくるのか」という理由まで、分かりやすく解説します。
なぜ面接官は「違う部門」を勧めてくるのか?
相手の理由や気持ちを知っておくと、断るときの言葉遣いや対応がずっと楽になります。企業が違う部門を提案してくる主な理由は3つあります。
1. 希望していた部門の枠がすでに埋まってしまった
あなたが応募したタイミングで、すでに希望部門の採用が決まってしまっていたり、他の応募者で定員に達してしまったりケースです。 企業側としては「せっかく良い人に応募してもらったのだから、人手が足りていない別の部門で採用したい」と考えて提案しています。
2. あなたの経歴や人柄が、別の部門に向いていると判断された
面接での会話や履歴書を見て、「この人は接客が得意そうだから、裏方よりもレジに向いているかも」「コツコツ作業が得意そうだから、事務部門の方が活躍できそう」と面接官が感じた場合です。あなたの適性を見込んでの提案であることも少なくありません。
3. 単に人手不足の部門へ回したい
企業の中で、特に人が足りていない部門があり、応募してくれた人に「できればこちらに入ってほしい」と頼んでいるケースです。
提案された部門を引き受けるべきか迷ったときの判断基準
断るべきか、それとも挑戦してみるべきか迷ったときは、次のポイントで自分の気持ちを整理してみましょう。
- 絶対に譲れない条件かどうか: たとえば「腰痛があるから重い物を持つ作業はできない」「人と話すのが苦手だから裏方がいい」といった明確な理由があるなら、無理に引き受けるべきではありません。
- 少しでも興味を持てるか: 「やったことはないけれど、挑戦してみてもいいかも」「条件(時給や勤務時間)が同じなら構わない」と思えるなら、前向きに検討してみるのも一つの選択肢です。
無理をして希望と違う仕事を引き受けると、働き始めてから「やっぱり辛い」と感じてすぐに辞めてしまうことになりかねません。自分にも企業にもメリットがないため、嫌なときはしっかり断ることが大切です。
角を立てずに断るための4つの基本ルール
違う部門への打診を断るときは、以下の4つのルールを意識すると、相手に失礼にならず良い印象を保つことができます。
ルール1:まずは提案してくれたことに感謝する
開口一番に「それは嫌です」と断ってしまうと、相手にきつい印象を与えてしまいます。「せっかくご提案いただいたのに申し訳ありません」という感謝と恐縮の気持ちを最初に伝えましょう。
ルール2:断る「納得できる理由」を優しく伝える
単に「やりたくありません」ではなく、「なぜその部門では働けないのか」という理由を素直に、かつ客観的に伝えます。(例:体力的な問題、スキルの問題、家庭の事情など)
ルール3:応募した部門への情熱を伝える
「応募した〇〇部門の仕事にとても魅力を感じており、そこで貢献したいと考えております」と伝えることで、働く意欲自体はしっかりあることをアピールできます。
ルール4:返答に迷ったら「一度持ち帰る」のもOK
その場ですぐに返事ができない場合は、無理に決断する必要はありません。「家で少し考えさせていただき、明日までにお返事してもよろしいでしょうか?」と確認し、落ち着いて判断しましょう。
そのまま使える!状況・理由別の断り方例文
面接の場で実際に使える会話の例文をまとめました。自分の状況に近いものを参考にしてみてください。
ケース1:体力や健康上の理由で断りたい場合
(例:立ち仕事から重労働の部門を勧められた、など)
あなた: 「ご提案いただき、誠にありがとうございます。せっかくのお話しで大変恐縮なのですが、実は腰に持病がありまして、重い荷物を運ぶ作業が多い〇〇部門でお役に立つのは難しいかと存じます。 もし可能であれば、当初応募いたしました〇〇部門で力を発揮できればと考えております。」
ケース2:性格や得意・不得意を理由に断りたい場合
(例:裏方希望だったのに、接客部門を勧められた、など)
あなた: 「私適性を見てご提案くださり、ありがとうございます。大変ありがたいお話しなのですが、私は人と接する作業よりも、コツコツと集中して進める作業を得意としております。 接客の部門では足手まといになってしまうのではないかと不安がございますので、できれば応募いたしました〇〇部門で貢献させていただきたいです。」
ケース3:勤務時間や家庭の都合で断りたい場合
(例:時間の融通が利かない部門を勧められた、など)
あなた: 「お声をかけていただき、ありがとうございます。大変魅力的なお仕事ではございますが、私事で恐縮ですが子供の迎えの都合があり、残業が発生しやすい〇〇部門でお仕事をお受けすることが難しい状況です。 当初ご相談させていただいた時間帯で勤務可能な、〇〇部門での採用をご検討いただけますと幸いです。」
ケース4:即答せず、一度家で考えたい場合
あなた: 「新しい部門でのご提案をいただき、ありがとうございます。予想していなかったお話しでしたので、誠に勝手ながら、一度持ち帰ってしっかり考えさせていただいてもよろしいでしょうか? 明日の午前中までにお電話にてお返事をお伝えいたします。」
希望の部門で採用してもらうための交涉テクニック
違う部門を断りつつも、「どうしても応募した部門で採用されたい」という場合には、次のような交渉の提案をしてみるのも手です。
- 「空きが出るまで待つ」と伝える: 「もし現在〇〇部門の枠が埋まっているのであれば、枠が空くタイミングまで待たせていただくことは可能でしょうか?」と聞いてみます。
- 「短時間から始める」と提案する: 希望部門のシフトが残り少ないことが理由であれば、「週に2日、短時間からでも構いませんので〇〇部門でスタートできませんか?」と条件を歩み寄らせる方法もあります。
面接後にメールや電話で断る場合の例文
面接時に「一度持ち帰って考える」とした場合や、面接後にメールで打診を受けた場合の連絡方法です。
電話で伝える場合の会話例
あなた: 「本日〇時より面接をしていただきました、〇〇(自分の名前)と申します。先ほどは貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。 面接の際にご提案いただきました〇〇部門の件について、お電話いたしました。 せっかくのご提案で大変恐縮なのですが、熟考いたしました結果、やはり当初希望しておりました〇〇部門での勤務を強く希望しております。そのため、大変勝手ながら今回の〇〇部門へのお話しはお見送りさせていただきたく存じます。 ご期待に沿えず誠に申し訳ございません。」
メールで伝える場合の文面例
件名: 面接時ご提案の件につきまして(氏名)
本文: 〇〇株式会社 採用ご担当者様
お世話になっております。 本日、パートの面接をしていただきました〇〇(自分の名前)です。 本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。
面接の際に、〇〇部門での勤務をご提案いただき、重ねて御礼申し上げます。 持ち帰り慎重に検討いたしました結果、大変恐縮ではございますが、当初より希望しておりました〇〇部門での業務に注力したいという思いが強く、今回のご提案をお受けすることが難しいという結論に至りました。
せっかくのお声がけに対し、ご期待に沿うことができず大変申し訳ございません。 もし今後、〇〇部門にて募集の機会がございましたら、その際はぜひ挑戦させていただきたいと考えております。
末筆ではございますが、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
氏名:〇〇 〇〇 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:sample@email.com
まとめ:自分の希望を大切に、誠意を持って伝えよう
パートの面接で希望と違う部門を勧められたときは、焦って安易に引き受けたり、感情的に拒否したりせず、「感謝の気持ち」と「丁寧な理由」をセットで伝えることが一番大切です。
- 無理に引き受けても長続きしないため、嫌なときは断ってOK
- 最初に提案への感謝を述べる
- 出来ない理由を分かりやすく伝える
- 返答に困ったら「持ち帰って検討する」
あなたの希望や得意なことが活かせる職場で気持ち良く働けるよう、疑問や不安があるときは面接官としっかり話し合ってみてくださいね。

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