実は怖い感染症「水ぼうそう」

豆知識
higejii(ひげ爺)
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こんにちは。突然ですが、「水ぼうそう」について、どれくらいご存じでしょうか?子どもの頃に一度は耳にしたことがある方も多いと思います。「子どもの病気でしょ?」と軽く考えていませんか?実は水ぼうそうは、子どもだけでなく大人や妊婦さん、免疫力が低下している方にとっては、命に関わることもある“怖い感染症”なのです。

今回は、最近流行の兆しを見せている水ぼうそうについて、感染経路や症状、合併症、そして予防法まで、みなさんが知っておくべきポイントをやさしく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、ご自身やご家族の健康管理に役立ててください。

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水ぼうそうってどんな病気?

水ぼうそうの正式名称は「水痘(すいとう)」です。原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」というウイルス。このウイルスは非常に感染力が強く、飛沫感染・空気感染・接触感染と、さまざまな経路で人から人へとうつります。

日本では、2014年から水痘ワクチンが定期接種となり、子どもたちの間での流行は減少したものの、毎年小さな流行が繰り返されています。特に集団生活を送る保育園や幼稚園、小学校では、あっという間に広がってしまうのが特徴です。

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どんな症状が出るの?

感染後、約2週間(10~21日)の潜伏期間を経て、まずは微熱や全身のだるさが現れます。その後、体や顔、頭皮、口の中など全身に赤い発疹が現れ、すぐに水ぶくれへと変わります。38℃以上の高熱が出ることも珍しくありません。

水ぶくれは強いかゆみを伴い、掻きむしってしまうと細菌感染を起こしてしまうことも。発疹は数日かけてかさぶたになり、1週間から10日ほどで自然に治ります。

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大人や妊婦さんは特に注意!

「水ぼうそうは子どもの病気」と思われがちですが、実は大人がかかると重症化しやすいのが特徴です。肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあり、場合によっては命に関わることもあります。

また、妊婦さんが妊娠初期に水ぼうそうに感染すると、胎児に「先天性水痘症候群」という重い障害を引き起こすリスクも。さらに、出産直前や直後の感染では、新生児が重症化することもあるため、妊婦さんやその家族は特に注意が必要です。

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水ぼうそうの合併症とは?

水ぼうそうは、基本的には自然に治る病気ですが、時に深刻な合併症を引き起こします。

  • 皮膚の二次感染(とびひなど)
  • 脱水症状
  • 肺炎
  • 脳炎や髄膜炎などの中枢神経合併症

特に免疫力が低下している方や大人、妊婦さんでは、これらの合併症が重症化しやすい傾向があります。

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どうやってうつるの?

水ぼうそうの感染経路は主に3つです。

  • 飛沫感染:感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む
  • 空気感染:同じ空間にいるだけで空気中のウイルスを吸い込む
  • 接触感染:水ぶくれや唾液、鼻水などに直接触れる

発疹が出る1~2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで感染力があります。そのため、気づかないうちに家族や友人にうつしてしまうケースも少なくありません。

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一度かかれば二度とかからない?

水ぼうそうに一度かかると、体内に「終生免疫」ができるため、基本的に再び水ぼうそうになることはありません。ただし、ウイルスは体内の神経に潜伏し、何十年も経ってから「帯状疱疹」として再発することがあります。

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水ぼうそうの診断と治療

水ぼうそうの診断は、特徴的な発疹や水ぶくれの状態を医師が視診することで行われます。必要に応じて、水ぶくれの中の液体を使った迅速検査や、血液検査での抗体測定も行われます。

治療は、軽症の場合は自然治癒を待つことが多いですが、重症化が心配な場合や大人、免疫力が低下している方には「抗ウイルス薬」が使われます。かゆみや痛みが強い場合は、症状を和らげる薬や軟膏が処方されることもあります。

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学校や保育園はいつから行ける?

水ぼうそうにかかった場合、すべての発疹がかさぶたになるまで登園・登校は禁止です。これは「学校保健安全法」で定められており、感染力が強いため、周囲への感染拡大を防ぐための大切なルールです。

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家庭での感染予防

家族に水ぼうそうにかかった人がいる場合、次のような対策が有効です。

  • 免疫のない人はできるだけ接触を避ける
  • 水ぶくれに触ったらすぐに手洗い
  • タオルや食器の共用を避ける
  • こまめな換気とマスクの着用

特に、妊婦さんや免疫力が低下している方が家族にいる場合は、感染対策を徹底しましょう。

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一番大切なのは「ワクチン接種」

水ぼうそうの予防で最も効果的なのが「ワクチン接種」です。日本では生後12~15か月で1回目、3か月以上あけて2回目を2歳までに接種することが推奨されています。

ワクチンを接種することで、感染のリスクを大幅に下げるだけでなく、万が一かかっても重症化を防ぐことができます。大人でも、過去に水ぼうそうにかかったことがない方やワクチン未接種の方は、医師に相談して接種を検討しましょう。

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もし水ぼうそうにかかってしまったら?

水ぼうそうは感染力が非常に強いため、発症が疑われたらすぐに医療機関を受診し、指示に従ってください。外出や登園・登校は控え、家族や周囲の人への感染拡大を防ぐようにしましょう。

また、発疹や水ぶくれはなるべく掻かないようにし、清潔を保つことが大切です。かゆみが強い場合は、医師に相談して適切な薬を使いましょう。

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まとめ:水ぼうそうは「怖い感染症」だった!

「水ぼうそう」は、子どもの病気と思われがちですが、実は大人や妊婦さん、免疫力が低下している方にとっては重症化や合併症のリスクが高い、決して油断できない感染症です。

ワクチン接種による予防、早期発見・早期治療、そして家庭内での感染対策がとても重要です。ご自身やご家族の健康を守るためにも、正しい知識を持ち、必要な対策をしっかり行いましょう。

「水ぼうそうって、実は怖い感染症だったんだ…」と感じていただけたなら、ぜひ周りの方にもシェアしてくださいね。

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