
「じゅうねん」って聞いたことがありますか?
東北や新潟を中心に、昔から食べられてきた食材なのですが、実は全国的にはあまり知られていません。地元以外の方は「え、ごま?」と首をかしげる方も多いと思います。
実はこの「じゅうねん」、別名「えごま」と呼ばれるシソ科の植物の種子で、まさに“古来のスーパーフード”なんです。健康効果がずば抜けていて、「食べれば十年長生きできる」と言われたことが名前の由来だとも。
この記事では、なじみのない「じゅうねん=えごま」について、その効能、栄養価、食べ方、注意点まで、まるごと解説していきます。読み終わるころにはきっと、スーパーで「えごま油」に手を伸ばしたくなりますよ。
じゅうねん=えごまとは?
まずは基本から押さえましょう。じゅうねんとは、エゴマ(荏胡麻)の種子のことです。見た目はごまに似ていますが、実はごまの仲間ではなく、シソ科の一年草なんです。
ごまよりも香ばしく、軽いナッツのような風味をもち、炒るとさらに香りが引き立ちます。
名前の由来
「じゅうねん」という呼び方は、東北地方や新潟などで広く使われる方言的な呼称です。由来には諸説ありますが、一番有名なのがこれです。
- 「じゅうねんを食べると十年長生きできる」
つまり、健康長寿を願う言葉から生まれた名前なんですね。昔の人の知恵は本当に深いです。
なぜそんなに体に良いの?えごまの栄養パワー
ここからが本題。えごまが“食べるサプリ”とまで言われる理由はその栄養価にあります。特に注目されているのが、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)の豊富さです。
オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)
現代人の食生活はどうしてもオメガ6脂肪酸に偏りがち。それをバランスよく補ってくれるのがオメガ3です。血流改善や脳の活性化に効果が期待されています。
ビタミン・ミネラル
えごまにはカルシウム、鉄分、マグネシウムなども豊富。骨や血液づくり、免疫力アップに役立ちます。
抗酸化物質
ポリフェノールも含まれていて、アンチエイジング効果が期待できます。
えごま(じゅうねん)の効能とは?
さて、実際にどんな効能があるのか。医学的な研究で報告されている効果や、民間で昔から語り継がれてきたものを整理すると次のようになります。
脳の働きをサポート!認知症予防に
オメガ3は脳の神経細胞を柔らかく保つのに不可欠。アルツハイマー型認知症の予防効果も注目されています。「頭がスッキリする」と感じる人も多いのだとか。
血流改善で生活習慣病予防
血液をサラサラにして、動脈硬化や高血圧リスクを減らします。心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながると期待されています。
ダイエットサポート
脂質なのに太りにくい!?オメガ3脂肪酸は代謝を高め、脂肪燃焼を助ける働きがあります。食事に少し加えるだけでダイエット効果が見込めるのはすごいですよね。
美肌・美髪効果
抗酸化作用でお肌を守り、潤いアップ。血流改善によって頭皮環境もよくなるので、髪の毛にも良い影響があるとされています。
腸内環境を整える
えごまには食物繊維も含まれていて、便秘解消に役立ちます。腸が元気になると、免疫力もアップ!
えごまの食べ方・取り入れ方
せっかくなら毎日の食生活に取り入れたいですよね。でも、「どうやって食べればいいの?」という疑問が浮かぶと思います。
おすすめ摂取方法
- えごま油をサラダやヨーグルトにかける
- 炒ったえごまをふりかけや和え物に使う
- パンやお餅にえごま味噌を塗って(東北では定番!)
- スムージーや味噌汁に小さじ1をプラス
注意点
ただし一点、注意があります。えごま油は加熱に弱いんです。炒め物・揚げ物に使うと酸化しやすいため、必ず“生”で取りましょう。
どれくらい食べればいい?
目安は えごま油なら1日小さじ1~2杯程度。摂りすぎてもカロリーオーバーになるので、毎日少しずつ続けるのがポイントです。
実際に食べてみた体験談
私自身も「えごまデビュー」をしてみました。最初は半信半疑でしたが、朝のヨーグルトにかけ続けて1か月くらいで、驚いたことに…
- 肌の乾燥が和らいだ
- 朝の目覚めが軽い
- 便通が安定
といった変化を実感しました。もちろん体感は人それぞれですが、「長生きの種子」と呼ばれるのも納得です。
まとめ
「じゅうねん=えごま」とは、昔から伝わる長寿のスーパーフード。オメガ3脂肪酸をはじめとする栄養がぎっしり詰まっていて、脳・血管・肌・腸など、体全体にうれしい効果が期待できます。
毎日ほんの少し取り入れるだけで、未来の健康が変わるかもしれません。昔の人が「十年長生きできる」と言ったのは、あながちただの言い伝えではないのです。
最後にあなたへ
いかがでしたか?今日からスーパーで「えごま油」や「じゅうねん味噌」を見つけたら、ぜひ一度試してみてください。きっと体も心もよろこんでくれるはずです。
健康は1日にしてならず。小さな一歩の積み重ねが、未来の自分を支えてくれますよ。
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