
higejii(ひげ爺)
こんにちは!この記事では、セリアック病について、専門的な情報から日常生活で役立つポイントまで、わかりやすく解説します。もし「最近、体調がすぐれない」「グルテンフリーが気になる」「家族がセリアック病かも?」と感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
セリアック病とは?
セリアック病は、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるグルテンというタンパク質に対し、体の免疫が過剰に反応し、小腸の粘膜を攻撃してしまう自己免疫疾患です。この結果、小腸の栄養吸収機能が障害され、さまざまな症状が現れます。
欧米では人口の約1%が発症しているとされますが、日本でも食生活の欧米化に伴い、患者数が増加傾向にあります。
セリアック病の主な原因
遺伝的要因
- HLA遺伝子(HLA-DQ2、HLA-DQ8など)の変異が主なリスク因子です。
- 一親等の親族にセリアック病患者がいる場合、発症リスクは約10%と高まります。
- ただし、遺伝子だけでなく、他の要素も関与しています。
環境的要因
- グルテン摂取量が多い国ほど、患者が多い傾向があります。
- 幼少期のウイルス感染や、手術、妊娠、出産、強いストレスなどが発症の引き金となる場合もあります。
- 日本ではパンやパスタなど小麦食品の摂取増加が背景にあり、今後患者が増える可能性が指摘されています。
セリアック病の症状:どんなサインが現れる?
セリアック病は「多彩な症状」が特徴です。典型的な消化器症状だけでなく、全身症状も見逃せません。
主な消化器症状
栄養吸収障害による全身症状
子どもに多い症状
- 発育障害(身長や体重の伸び悩み)
- 成長遅延
その他の症状
「消化器症状が目立たない“非典型型”も多く、気づかれにくいことが問題です」
セリアック病の診断方法
「もしかして?」と思ったら、専門医の診断が必要です。
主な診断の流れ
「自己判断でグルテンフリー食を始める前に、必ず医師に相談しましょう」
セリアック病の対策・治療法
グルテン除去食(グルテンフリーダイエット)
唯一の根本的な治療法は、グルテンを完全に除去した食事を続けることです。
- 小麦、大麦、ライ麦を含む食品を避ける
- 米、とうもろこし、そば、じゃがいも、豆類などはOK
- 市販の加工食品や調味料にも注意(隠れグルテンに注意)
「グルテン除去を始めると、数週間~数カ月で症状が改善します。小腸粘膜も徐々に回復します」
栄養補給・合併症対策
- 鉄分、カルシウム、ビタミンD、葉酸などの補給
- 骨密度検査や血液検査による経過観察
- 合併する自己免疫疾患や悪性腫瘍の早期発見
日常生活の注意点
- 外食や旅行時は、グルテンフリー対応のレストランや食品を選ぶ
- 家族や周囲の理解と協力も大切
日本でのセリアック病:なぜ増えているの?
- パンやパスタ、洋菓子などの普及で小麦摂取量が増加
- 欧米に比べるとまだ「稀な病気」ですが、潜在患者は多い可能性
- 「過敏性腸症候群」や「慢性下痢」と診断されている中に、実はセリアック病が隠れているケースも
セリアック病とグルテンフリーの誤解
- 「グルテンフリー=健康に良い」は誤解。セリアック病やグルテン過敏症の人以外は必要ありません。
- 自己判断でのグルテン除去は、診断を難しくしたり、栄養バランスを崩すリスクも。
まとめ:セリアック病の正しい知識と対策で健康を守ろう
セリアック病は、グルテンに対する免疫異常が引き金となる自己免疫疾患です。原因は遺伝と環境の組み合わせ。症状は下痢や腹痛だけでなく、貧血や倦怠感、発育障害など多岐にわたります。
唯一の治療はグルテン除去食の徹底。正しい診断と、医師や栄養士のサポートのもとで、健康的な生活を目指しましょう。
「もしかして?」と思ったら、ぜひ専門医に相談してください。あなたや家族の健康を守るために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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