【完全解説】退職時に受け取る書類とスムーズな流れ|いつ届く?何に使う?初心者向けにやさしく解説

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目次
  1. はじめに:会社を辞めるとき、何を受け取ればいいの?
  2. 第1章:退職時に受け取る主な書類一覧
    1. 受け取る書類の一覧表
    2. ① 雇用保険被保険者証(こようほけん ひほけんしゃしょう)
    3. ② 離職票(りしょくひょう/正式名称:雇用保険被保険者離職票)
    4. ③ 源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)
    5. ④ 年金手帳 または 基礎年金番号通知書
    6. ⑤ 健康保険資格喪失証明書(けんこうほけん しかくそうしつ しょうめいしょ)
    7. ⑥ 退職証明書(たいしょく しょうめいしょ)
  3. 第2章:書類を受け取るまでの全体的な流れ(時系列)
    1. ステップ1:退職決定〜退職日まで(事前準備)
    2. ステップ2:退職日当日(会社で最後に行うこと)
      1. ① その場でもらうもの
      2. ② 会社に返すもの(忘れると後で大変です!)
    3. ステップ3:退職後1週間〜2週間(郵送で届く書類のチェック)
    4. ステップ4:退職後約1ヶ月以内(最後の仕上げ)
  4. 第3章:受け取った書類は「いつ」「何に」使うの?
    1. パターン1:すぐに次の会社で働く場合
      1. 新しい会社に提出する書類:
      2. ポイント:
    2. パターン2:しばらく休む・転職活動をする場合
      1. ① ハローワークで行う手続き(失業保険の手続き)
      2. ② 市役所・区役所で行う手続き(健康保険と年金の切り替え)
      3. ③ 税務署または市役所で行う手続き(確定申告)
    3. パターン3:自分で事業を始める場合(独立・フリーランス)
  5. 第4章:よくある疑問とトラブル対処法
    1. 疑問1:退職して2週間経つのに離職票が届きません。どうすればいい?
      1. 対処法:
    2. 疑問2:もらった書類(離職票や源泉徴収票など)をなくしてしまいました!
    3. 疑問3:離職票が届くまでの間、健康保険の手続きはできませんか?
    4. 疑問4:有給休暇を消化中に次の会社で働く場合、書類はどうなる?
  6. 第5章:【チェックリスト】退職後の手続きをスムーズに進めるための手順
    1. 1. 【優先度:高】健康保険と年金の切り替え(退職後14日以内)
    2. 2. 【優先度:高】ハローワークでの失業保険申請(※次に働く場所が決まっていない人のみ)
    3. 3. 【優先度:中】新しい会社への書類提出(※転職先が決まっている人のみ)
    4. 4. 【優先度:低〜中】確定申告の準備(※年内に再就職しなかった人のみ)
  7. おわりに:落ち着いて一つずつ進めれば大丈夫です!

はじめに:会社を辞めるとき、何を受け取ればいいの?

higejii(ひげ爺)
higejii(ひげ爺)

長年勤めた会社や、思い切って新しい道へ進むために決めた退職。無事に退職日が決まるとホッとするものですが、実は退職前後には「とても大切な書類のやりとり」がたくさんあります。

「退職日当日に何をもらえばいいんだろう?」

「後から郵送で届く書類って、いつごろ届くの?」

「届いた書類は、これからどう使えばいいの?」

このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

会社を辞めた後に必要な書類は、次の会社で仕事を始めるときや、失業保険(手当)をもらうとき、あるいは税金や年金・健康保険の手続きをするときに、絶対に欠かせないものばかりです。もし必要な書類をもらい忘れてしまったり、なくしてしまったりすると、手続きが遅れて損をしてしまうこともあります。

この記事では、退職するときに「どの書類を」「いつ」「どのような流れで」受け取るべきなのかを、難しい専門用語を使わずに分かりやすく解説します。

これから退職を迎える方も、すでに退職して書類を待っている方も、ぜひチェックリスト代わりに活用してくださいね。

第1章:退職時に受け取る主な書類一覧

まずは、退職するときに会社から受け取るべき重要書類の全体像を確認しましょう。書類によって「退職日当日にもらえるもの」と「退職した後に郵送で届くもの」に分かれます。

下の表にまとめましたので、まずはざっくりと把握してみましょう。

受け取る書類の一覧表

書類の名称受け取るタイミングの目安主な使い道
① 雇用保険被保険者証退職日(または退職後郵送)次の会社に提出、ハローワークでの手続き
② 離職票(1号・2号)退職後 約10日〜2週間ハローワークで失業保険(手当)を申請する
③ 源泉徴収票退職後 約1ヶ月以内次の会社に提出、または自分で確定申告をする
④ 年金手帳 / 基礎年金番号通知書退職日(会社に預けていた場合)次の会社に提出、国民年金への切り替え
⑤ 健康保険資格喪失証明書退職後 約1週間〜10日国民健康保険に切り替える(※必要な人のみ)
⑥ 退職証明書退職後(希望した場合のみ)転職先からの提出要求、保険切り替えなど

※会社によって対応が少し異なる場合がありますが、基本的にはこの6つを押さえておけば安心です。

それでは、それぞれの書類が「どのようなものなのか」「なぜ必要なのか」を一つずつ詳しく見ていきましょう。

① 雇用保険被保険者証(こようほけん ひほけんしゃしょう)

  • どんな書類?:あなたが「雇用保険」という国の制度に入っていることを証明する細長い紙(カードサイズのこともあります)です。
  • なぜ必要?:働く人が仕事を失ったときにお金を受け取ったり、次の会社で働くときに保険を引き継いだりするために使います。
  • ポイント:通常、入社したときに会社から渡されるか、会社が保管しています。会社が保管していた場合は、退職日までに返してもらう必要があります。

② 離職票(りしょくひょう/正式名称:雇用保険被保険者離職票)

  • どんな書類?:あなたが「いつ、どのような理由で会社を辞めたか」「いくら給料をもらっていたか」が書かれた書類です。「離職票-1」と「離職票-2」の2枚組になっています。
  • なぜ必要?:ハローワークに行って「失業保険(正確には雇用保険の基本手当)」を申し込むときに絶対に必要になります。
  • ポイント:退職後、会社がハローワークで手続きをしてから作成されるため、退職日当日にはもらえません。退職してから約10日〜2週間ほどで家に郵送されてくるのが一般的です。なお、次の転職先がすでに決まっていて、間を置かずに働く場合は離職票を使わないこともあります。

③ 源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)

  • どんな書類?:その年の1月1日から退職日までの間に、「会社からいくら給料をもらったか」「税金をいくら払ったか」が細かく書かれた書類です。
  • なぜ必要?
    1. 年内に次の会社へ就職する場合:次の会社に提出して、年末調整(税金の計算)をまとめてやってもらうため。
    2. 年内に再就職しない場合:自分で確定申告(税金の清算手続き)をして、納めすぎた税金を取り戻すため。
  • ポイント:最後の給与計算が終わってから発行されるため、退職日当日ではなく、最後の給与明細と一緒に送られてくるか、退職後1ヶ月以内に郵送で届くことが多いです。

④ 年金手帳 または 基礎年金番号通知書

  • どんな書類?:あなたの公的年金の番号(基礎年金番号)が書かれた大切な手帳または紙です。
  • なぜ必要?:次の会社で厚生年金に入る手続きをするときや、市役所などで国民年金に切り替える手続きをするときに使います。
  • ポイント:本来は自分で保管するものですが、会社によっては入社時に預かっている場合があります。預けている場合は、退職日までに忘れずに返してもらいましょう。

⑤ 健康保険資格喪失証明書(けんこうほけん しかくそうしつ しょうめいしょ)

  • どんな書類?:あなたが会社の健康保険を抜けたこと(資格を失ったこと)を証明する書類です。
  • なぜ必要?:退職した後にすぐ次の会社で働かない場合、自分で「国民健康保険」に入り直す必要があります。その市役所や区役所での手続きで提出を求められます。
  • ポイント:全員に自動的に送られるわけではなく、希望しないと発行してくれない会社もあります。「退職後に自分で国民健康保険に入る予定がある」という方は、事前に会社へ「資格喪失証明書を出してください」と頼んでおきましょう。

⑥ 退職証明書(たいしょく しょうめいしょ)

  • どんな書類?:会社を退職したことを会社自身が証明する公的な文書です。
  • なぜ必要?:離職票が手元に届くまでに時間がかかっているけれど、急いで国民健康保険の手続きをしたいときや、転職先から「前に勤めていた会社を本当に辞めた証明」を求められたときに使います。
  • ポイント:これは法律上、あなたが「発行してください」と請求した場合にのみ会社が発行する書類です。全員に配られるものではありませんので、必要な場合は退職前に人事や総務に「退職証明書を発行してください」と伝えておきましょう。

第2章:書類を受け取るまでの全体的な流れ(時系列)

ここまでは「どんな書類があるか」を見てきました。次は、これらの書類をいつ・どんな順番で受け取っていくのかという時間の流れを解説します。

スケジュールを事前に知っておくことで、「書類が届かないけれど大丈夫かな?」という余計な不安を感じずに済みますよ。

【退職前】
・会社に必要な書類の発行を依頼する(離職票・退職証明書など)
・預けている書類の確認(年金手帳など)

【退職日当日】
・その場でもらえる書類を受け取る(雇用保険被保険者証・年金手帳など)
・会社に返すもの(保険証・備品など)を返す

【退職後 1週間〜2週間】
・自宅に書類が郵送で届く(離職票・健康保険資格喪失証明書など)

【退職後 約1ヶ月以内】
・源泉徴収票が郵送で届く(または最後の給与明細と同封)

それぞれのステップで「やるべきこと」を詳しく解説していきます。

ステップ1:退職決定〜退職日まで(事前準備)

退職が決まったら、退職日までに担当部署(人事部や総務部、または上司)へ書類の確認をしておきましょう。

  1. 離職票が必要かどうかを伝える退職後に失業保険をもらう予定がある方や、次に働く時期が決まっていない方は、会社に「退職後に離職票を送ってください」と伝えておきます。
  2. 必要に応じて「退職証明書」を依頼する退職後すぐに市役所で保険の手続きをしたい場合など、急ぎで証明書が必要な場合は「退職証明書も発行してください」と事前にお願いしておきましょう。
  3. 会社に預けている書類がないか確認する「年金手帳」や「雇用保険被保険者証」を会社に預けたままになっていないか確認し、退職日までに返してもらえるようお願いしておきます。

ステップ2:退職日当日(会社で最後に行うこと)

退職日当日は、手元に受け取る書類と、会社に返す(返却する)書類の最終チェックを行います。

① その場でもらうもの

  • 雇用保険被保険者証(会社保管だった場合)
  • 年金手帳 / 基礎年金番号通知書(会社保管だった場合)

② 会社に返すもの(忘れると後で大変です!)

退職日には、受け取るだけでなく会社に返さなければいけないものもあります。忘れると後日郵送で送り返す手間がかかるため、当日にまとめて返却しましょう。

  • 健康保険証:退職日の翌日から使えなくなります。ご家族を扶養に入れている場合は、ご家族の分の保険証も一緒に返します。
  • 社員証・セキュリティカード・名札:会社の建物に入るためのカードや名札です。
  • 会社の備品:パソコン、スマートフォン、制服、鍵など。
  • 名刺:自分がもらった名刺だけでなく、お客様からもらった名刺も会社の資産となるため返却します。
  • 会社のお金で購入した書籍や資料

ステップ3:退職後1週間〜2週間(郵送で届く書類のチェック)

無事に退職日を終えたら、しばらくは自宅のポストをこまめにチェックしましょう。会社での事務処理やハローワークでの手続きが終わった順番に、書類が郵送で届きます。

  • 健康保険資格喪失証明書(退職後1週間程度)
  • 離職票-1・離職票-2(退職後10日〜2週間程度)

もし退職してから2週間以上経っても離職票が届かない場合は、会社側の手続きが遅れている可能性があります。その場合は、一度元いた会社の総務や人事に問い合わせてみましょう。

ステップ4:退職後約1ヶ月以内(最後の仕上げ)

最後に届くのが「源泉徴収票」です。

  • 源泉徴収票(退職後2週間〜1ヶ月程度)

源泉徴収票は、退職月(または翌月)の最後の給料が計算されてから作成されます。そのため、退職してから届くまで少し時間がかかります。給与明細と一緒に同封されてくることも多いです。

これで、退職時に受け取るべき書類がすべて手元に揃ったことになります!

第3章:受け取った書類は「いつ」「何に」使うの?

書類が無事に手元に届いても、「これは何のために使うの?」と迷ってしまうことがありますよね。ここからは、次の進路(働き方)別に、どの書類をどこへ提出すればよいのかを具体的に解説します。

パターンは大きく分けて次の3つです。

  1. すぐに次の会社で働く場合(空白期間がない)
  2. しばらく休む、または転職活動をする場合(空白期間がある)
  3. 自分で事業を始める場合(フリーランス・個人事業主など)

自分がどのパターンに当てはまるか確認してみましょう。

パターン1:すぐに次の会社で働く場合

退職した翌日から、あるいは数日中に次の会社で働き始める場合は、手続きのほとんどを新しい会社が代わりに行ってくれます。

新しい会社に提出する書類:

  • 雇用保険被保険者証:雇用保険を引き継ぐために使います。
  • 年金手帳 または 基礎年金番号通知書:厚生年金の手続きに使います。
  • 源泉徴収票:新しい会社で年末調整(その年の税金のまとめ計算)をしてもらうために提出します。

ポイント:

前の会社で入っていた健康保険は退職日で自動的に切れ、新しい会社で新しい健康保険証が発行されます。そのため、役所やハローワークに行く必要は基本的にありません。

パターン2:しばらく休む・転職活動をする場合

次の会社が決まるまでに時間があく場合は、自分自身で「保険」「年金」「税金」「失業手当」の手続きを行う必要があります。

少し大変そうに思えるかもしれませんが、順番にやれば大丈夫です。

① ハローワークで行う手続き(失業保険の手続き)

働く意欲があり、次の仕事を探している方は、ハローワークに行って「基本手当(いわゆる失業保険)」の申請をします。

  • 必要な書類:離職票-1、離職票-2、雇用保険被保険者証、マイナンバーカード、本人確認書類、印鑑、振込口座の通帳やキャッシュカードなど。

② 市役所・区役所で行う手続き(健康保険と年金の切り替え)

会社を辞めると、会社の健康保険と厚生年金から抜けることになります。退職日の翌日から14日以内に、お住まいの市役所や区役所で切り替え手続きを行いましょう。

  • 健康保険の手続き
    • 「国民健康保険」に入るか、または元の会社の保険をそのまま続ける(任意継続する)かを選びます。
    • 国民健康保険に入る場合に使う書類:健康保険資格喪失証明書(または離職票・退職証明書)
  • 年金の手続き
    • 「厚生年金」から「国民年金(第1号被保険者)」へ切り替えます。
    • 使う書類:年金手帳(または基礎年金番号通知書)、退職した日付がわかる書類(離職票など)

③ 税務署または市役所で行う手続き(確定申告)

年内に次の就職が決まらなかった場合、翌年の2月16日〜3月15日までの間に、自分で「確定申告」を行います。

  • 必要な書類源泉徴収票、控除(医療費や生命保険料など)の証明書
  • メリット:退職した後に税金を払いすぎている状態になっていることが多いため、確定申告をすることで「納めすぎた税金(還付金)」が手元に戻ってくる可能性が高いです!

パターン3:自分で事業を始める場合(独立・フリーランス)

会社を辞めてフリーランスや個人事業主として独立する場合も、パターン2とほぼ同じです。

  • 市役所・区役所で「国民健康保険」と「国民年金」への切り替えを行います。
  • 翌年の確定申告の際には、元いた会社から届いた「源泉徴収票」を使って、給与所得の申告を行います。
  • また、税務署へ「個人事業の開業届」を提出する手続きも一緒に行うとスムーズです。

第4章:よくある疑問とトラブル対処法

退職の手続きを行っていると、「書類が届かない」「なくしてしまった」といったトラブルや疑問が発生することがあります。

ここでは、よくある困りごととその解決策をまとめました。

疑問1:退職して2週間経つのに離職票が届きません。どうすればいい?

【答え】まずは元いた会社の担当部署に問い合わせてみましょう。

退職手続きは、会社がハローワークに書類を提出し、ハローワークが離職票を発行して会社に戻し、それを会社があなたに郵送する、という手順を踏みます。そのため、時期(3月や4月などの繁忙期)によっては時間がかかることがあります。

しかし、2週間以上経っても届かない場合は、会社が手続きを忘れていたり、書類を止めていたりする可能性もあります。

対処法:

  1. 会社に電話やメールで連絡する「退職した〇〇です。ハローワークでの手続きに必要なため、離職票の発行状況を教えていただけますでしょうか」と丁寧にお願いしてみましょう。
  2. それでも対応してくれない場合もし会社が理由なく離職票を発行してくれない場合は、お近くのハローワークに相談してください。ハローワークから会社に対して「早く手続きをしてください」と指導(催促)してもらうことができます。

疑問2:もらった書類(離職票や源泉徴収票など)をなくしてしまいました!

【答え】諦めなくても大丈夫です。すべて再発行が可能です。

引越しの片付けなどで忙しく、うっかり大事な書類を失くしてしまうことは珍しくありません。書類ごとに再発行の申請先が異なりますので、以下を参考にしてください。

  • 源泉徴収票をなくした場合元いた会社に連絡して再発行を頼みます。(法律上、会社は再発行する義務があります)
  • 離職票をなくした場合ハローワークで再発行の手続きができます。または元いた会社に頼んで再発行してもらうことも可能です。
  • 雇用保険被保険者証をなくした場合ハローワークに行けば、その日のうちにすぐ再発行してもらえます。(身元確認書類が必要です)
  • 年金手帳 / 基礎年金番号通知書をなくした場合年金事務所または市役所の年金窓口で再発行の手続きができます。

疑問3:離職票が届くまでの間、健康保険の手続きはできませんか?

【答え】「健康保険資格喪失証明書」または「退職証明書」があれば手続きができます。

会社の健康保険から国民健康保険への切り替えは、「退職してから14日以内」に行うルールになっています。しかし、離職票は届くまでに10日〜2週間ほどかかるため、間に合わないことがあります。

そのような場合は、退職時に会社から「健康保険資格喪失証明書」または「退職証明書」を発行してもらい、それを持って市役所に行けば、離職票がなくても国民健康保険への切り替え手続きが可能です。

事前に会社へ「離職票とは別に、保険切り替え用の証明書を早めにもらえますか?」と頼んでおくと安心ですね。

疑問4:有給休暇を消化中に次の会社で働く場合、書類はどうなる?

【答え】有給消化中(退職日前)に次の会社で働く「二重就労」は原則として注意が必要です。

有給休暇をまとめて使って休みに入り、実質的に退職日を迎える前に次の会社で働き始めるケースがあります。

この場合、まだ前の会社に在籍している状態(退職日になっていない状態)となるため、次の会社で「雇用保険」や「社会保険」に入る手続きができません。保険は二重に加入することができないからです。

退職日が正式に過ぎてからでないと、離職票や源泉徴収票などの書類も発行されません。トラブルを防ぐためにも、有給消化中に次の仕事を開始する場合は、前の会社と次の会社の双方に必ず確認と相談をしておきましょう。

第5章:【チェックリスト】退職後の手続きをスムーズに進めるための手順

最後に、退職後にやるべき手続きを「優先度順」に整理したチェックリストをご用意しました。書類が届いたら、この順番で進めていくとスムーズです。

1. 【優先度:高】健康保険と年金の切り替え(退職後14日以内)

  • [ ] 会社から「健康保険資格喪失証明書」または「離職票」を受け取る
  • [ ] 市役所・区役所の窓口に行く(または任意継続の手続きをする)
  • [ ] 国民健康保険と国民年金への加入手続きを完了させる

2. 【優先度:高】ハローワークでの失業保険申請(※次に働く場所が決まっていない人のみ)

  • [ ] 会社から「離職票-1」と「離職票-2」を受け取る
  • [ ] 必要書類(マイナンバーカード、通帳、写真など)を揃える
  • [ ] 自分の住所を管轄するハローワークへ行き、求職の申し込みをする

3. 【優先度:中】新しい会社への書類提出(※転職先が決まっている人のみ)

  • [ ] 「雇用保険被保険者証」を新しい会社へ提出する
  • [ ] 「年金手帳」または「基礎年金番号通知書」を新しい会社へ提出する
  • [ ] 届き次第、「源泉徴収票」を新しい会社へ提出する

4. 【優先度:低〜中】確定申告の準備(※年内に再就職しなかった人のみ)

  • [ ] 会社から「源泉徴収票」を受け取る
  • [ ] 大切に保管しておき、翌年2月16日〜3月15日の期間に確定申告を行う

おわりに:落ち着いて一つずつ進めれば大丈夫です!

会社を辞めるときは、引き継ぎ作業やお世話になった人への挨拶などでバタバタしがちです。そのうえ、たくさんの書類や難しい名前の手続きが出てくると、「なんだか難しそうで大変だな…」と不安になってしまうかもしれません。

しかし、今回ご紹介したように、それぞれの書類の役割と届くタイミングさえ知っておけば、焦る必要はまったくありません。

  1. 退職日当日に手元に戻ってくる書類を確認する
  2. 退職後1〜2週間で届く書類をポストでチェックする
  3. 自分の次の進路に合わせて、役所やハローワーク、新しい会社へ提出する

このステップを一つずつ順番にクリアしていけば、絶対に失敗することはありませんよ。

もし分からないことや迷うことがあったら、元いた会社の担当部署や、ハローワーク・市役所の窓口で「退職したのですが、手続きの仕方を教えてください」と素直に尋ねてみてください。担当の方々がやさしく教えてくれます。

あなたの新しいスタートが、スムーズで素晴らしいものになることを心から応援しています!

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