生ビールの「生」とは何か?基準や定義、熱処理ビールとの違いを徹底解説!

豆知識
higejii(ひげ爺)
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こんにちは!ビール好きなら誰しも一度は疑問に思う、「生ビールの“生”って、そもそも何のこと?」というテーマ。実はとてもシンプルなのですが、意外と奥が深いんです。この記事では、皆さんの「あれ?結局どんな基準で“生”なの?」というモヤモヤを一緒に晴らしていきます。

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「生ビール」の“生”の意味は?

ズバリ結論からお伝えしましょう。

生ビールの“生”の基準は「熱処理をしていないこと」です

つまり、ビール造りの最後に「熱を加えて酵母の働きを止めていない」ものが“生ビール”なんです。この基準は、日本では1979年に公正取引委員会によって明確に定義されました。「生ビール」「ドラフトビール」と表示できるのは、熱処理をしていないビールのみです。

昔のビールと今のビール、なぜ“生”が増えた?

昔のビールは保存性を高めるため、出荷前に加熱処理(パストリゼーション)で酵母を殺菌していました。そのため、ほとんどが“熱処理ビール”だったのです。

しかし、1960年代以降、日本独自の技術「ろ過」で酵母や雑菌をきれいに取り除くことが可能に。これにより、熱を加えずとも品質の高いビールを造れるようになり、“生ビール”が主流になりました。

缶ビール、瓶ビール、ジョッキ…全部“生ビール”?

Q. お店のサーバーから注がれるのが生ビールってこと?

A. 実は違うんです!

驚かれる方も多いですが、日本では、缶も瓶も樽(ジョッキ用)も、熱処理していなければ全部“生ビール”です

容器や注ぎ方で区別されているわけではなく、あくまで「熱処理の有無」によって“生”かどうかが決まります。余談ですが、世界では「ドラフト=樽詰サーバーから注ぐ」と定義されている国もあります。ですが、日本では製造工程が基準。パッケージを見ると「生ビール(非熱処理)」などと書いてあるはずです。

熱処理ビールとの違いと味の傾向は?

“熱処理ビール”は、味や香りがやや穏やかになる傾向があります。熱処理によってビールの成分が変化するため、飲み口や仕上がりに個性が出やすいと言われます。

一方、“生ビール”は、本来のフレッシュな香りや爽快感をより感じやすいのが特徴です。ただし、「生」だから美味しいとは一概に言い切れません。最近ではクラフトビールのように、あえて酵母を残す「無濾過ビール」なども人気です。ビールの個性は千差万別、飲み比べて「自分の好み」を探してみるのもおすすめですよ。

さらに深掘り ~豆知識・トリビア~

・日本では“生ビール”が当たり前ですが、欧州では熱処理ビールもまだまだ現役。
・一部のクラフトビールは、熱処理もろ過もしていない「酵母入り無濾過ビール」として登場しています。
・パッケージやメニューの表記をチェックしてみると、意外な違いが見えて面白いですよ。

まとめ ~「生」の基準を知るとビール選びが楽しくなる!

さて、ここまでお読みいただいたあなたはもうビール通!「生ビール」と呼べるかどうかは「熱処理の有無」だけで決まる、ということを覚えておけば、お店やスーパーで“生”の新しい発見があるかも。

・缶も瓶もジョッキも、熱処理なしなら全部生ビール!
・「生」かどうかはラベルに「生ビール(非熱処理)」などの記載で確認できる。
・味や銘柄だけでなく、製造工程の違いにも注目してみて!

もし今度ビールを飲む機会があれば、ぜひご自身でパッケージやメニューの“表記”をチェックしてみてください。「生ビール」にもこんな面白い背景があったんだ、と一層おいしく感じられるはずです。

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