YouTubeショートの収益が「突然ゼロ」に?

最近、SNSやクリエイター向け掲示板でよく見かける言葉があります。
「昨日まで収益が出ていたのに、突然ゼロになった…」
「ショートの広告がつかなくなった」
「収益停止の通知なんて来ていないのに…」
そうです。2026年に入ってから、YouTubeショートの収益停止報告が急増しているんです。
昨年まで安定して収益を得ていた投稿者ですら、一夜にして“広告が消えた”ケースが続出。
私もクリエイター仲間から「収益が反映されない」との相談をいくつも受けました。
この異変、一体何が起きているのでしょうか?
急増する報告、その背景に何があるのか?
結論から言うと、YouTubeショートの収益分配システムの内部変更が関係している可能性が高いと見られています。
2023年以降、YouTubeはTikTokやInstagramリールとの競争を意識してショート動画に広告を導入し、再生回数に応じた分配を開始しました。
しかし2025年末に入って、Google側で広告判定AIのアルゴリズムが大幅に更新されたのです。
新AIは以下の要素をより厳格にスキャンします:
- 音声の著作権チェック(BGM・効果音・リミックス含む)
- 同一テーマ・繰り返し動画の検出
- 外部素材(TikTok転載など)の自動ブロック
- AI生成コンテンツの広告可否判断
つまり、「自分で作った」と思っていたショートが、実はAI的には“再利用コンテンツ”とみなされやすい状況に変わってきたというわけです。
どんな動画が停止対象になっているのか?
実際に収益停止を受けたチャンネル事例を分析すると、ある共通点が見えてきます。
テキストナレーションのみの動画
AI音声とスライドだけで構成された「ニュースまとめ系」や「雑学紹介系」のショートが対象になりやすいです。
独自性が低いと判断されると、広告が外されるか、収益自体が反映されません。
著作権ギリギリのBGMを使用
著作権フリーと書いてあるBGMでも、他ユーザーが同じ曲を使っていると“重複素材”と誤判定される場合があります。
特に無料BGMサイトの有名曲は危険。
同一動画を何本にも分割投稿
10分の解説を“10本のショート”にして分けるような投稿も、似た構成として検出されやすくなっています。
AI生成動画の乱用
最近急増中の“AI顔出しショート”も審査が厳格化。特に「Deepfake系」「AI美女」「自動字幕+音声合成」などの要素が重なると収益停止になりやすい傾向があります。
YouTubeサポートは何と言っているのか?
Google公式フォーラムでは、担当モデレーターがこうコメントしています:
「広告配信アルゴリズムの更新により、一部のショート動画が一時的に収益対象外となる可能性があります。再審査申請をお試しください。」
つまり、永続的なBAN(停止)ではなく、「AIが間違って判断しただけ」の場合もあるのです。
しかし、再審査フォームを送っても承認まで数週間〜1か月かかるケースも報告されています。
再審査を通すための3つのコツ
もしあなたのチャンネルで収益が止まってしまったら、次の3ステップで動きましょう。
ステップ1:停止された動画をすぐ非公開にしない
焦って動画を削除すると、審査履歴が失われます。
まずは「収益制限」か「広告配信なし」かを確認し、その状態をスクショで保存しましょう。
ステップ2:ポリシー違反の根拠を探す
例えば「重複コンテンツ」と判定されたなら、
- ナレーションを録り直す
- 他人の映像・音声を完全削除
- オリジナル素材を追加
することで改善できます。YouTubeは“修正した痕跡”を重要視しています。
ステップ3:再審査フォームを正しく提出
YouTube Studio → 収益化 → 「再審査を申請」で、説明欄に“何を修正したか”を明記します。
曖昧な内容やテンプレート文では通りづらいので、「具体的にどこを改善したのか」を言語化することがポイント。
“元に戻った人”の共通点
興味深いのは、再審査で復活したチャンネルに共通するポイントがあることです。
- オリジナル音声(声・環境音)を入れている
- 動画内に自分の顔・手・撮影素材が一部でもある
- 同ジャンル内で“語るスタイル”を貫いている
特に「人間の存在を感じるかどうか」が重要な判定軸になっているようです。
AI生成コンテンツが急増している今、“あなた自身の声”が最大の武器になるという風向きの変化です。
収益化を守るための具体的戦略
2026年以降、YouTubeショートで安定して収益を上げるには、「AIに誤判定されにくい動画設計」が鍵になります。
以下の点を意識すると安全です。
- 自分の声・表情・実写素材を積極的に使用
- 字幕のみでなく、音声ナレーション+撮影素材の組み合わせ
- BGMはYouTubeオーディオライブラリの公式曲を中心に
- 同テーマ連投よりも“シリーズ形式”で統一感を持たせる
- 概要欄に「動画内すべての素材は自作です」と記載
また、“エンタメ+情報性”のバランスも大切です。
単なる転載やAI動画ではなく、「あなたの視点」が伝わる内容こそ広告価値が高く、アルゴリズム上も優遇されやすい傾向があります。
視聴者から信頼される“語りの力”
これからのショート動画は、“いかに短くても心を動かすか”が鍵です。
再生回数だけを狙うコピー動画よりも、あなたの言葉で視聴者に語りかける方が、結果としてフォロワーも収益も安定します。
たとえばニュース解説なら、
「〜だそうです」よりも「〜って思いませんか?」
という語り方のほうが感情の共感を生みます。
AIでは出せない“語りの温度”を意識するだけで、同じ情報でも全く違う結果になるのです。
今後のアップデート予測と注意点
Googleの公式発表によると、2026年春にも広告配信AIの追加アップデートが予定されています。
その際、AI生成や転載コンテンツへの対応がさらに厳格化する見込みです。
ただし、透明性向上のため、誤判定に対する再審査プロセスは改善されるともアナウンスされています。
このため、収益が止まっても“終わり”ではありません。
正しい対応をすれば復活できるという事例も続々出ています。
今後は、YouTubeが求める“本当のオリジナリティ”が問われる時代になりそうです。
まとめ:ショートでも「人間味」が勝負
YouTubeショートは確かに短い形式ですが、届けたいメッセージは“短くても深く”。
AIや自動化が進む中で、最後に残るのは「人が語る温度」ではないでしょうか。
収益停止に焦る気持ちはわかります。
でも、今はむしろ“チャンネルの個性を磨くチャンス”です。
あなたの動画が、AIでは再現できない“リアルな声”を持っている限り、YouTubeは必ず再び味方してくれます。
焦らず、コツコツと。


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