PHP問題とは?私たちの生活やスマホへの影響をわかりやすく解説

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higejii(ひげ爺)
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皆さんは、普段スマートフォンやパソコンでインターネットを見るとき、どのような気持ちで画面を開いているでしょうか。お気に入りの動画を見たり、オンラインショッピングで欲しいものを探したり、学校の調べ物をしたりと、インターネットは私たちの生活になくてはならないものになっています。

しかし、普段私たちが何気なく見ているウェブサイトの「裏側」で、今、とても大きな問題が起きています。それが「PHP(ピー・エイチ・ピー)問題」です。

「PHPって聞いたことがないな」「プログラミングの話でしょ?自分には関係ないや」と思った方もいるかもしれません。実は、このPHP問題は、私たちが普段使っているスマホアプリ、ネットショッピング、お気に入りのブログやニュースサイトなど、インターネットの安全や便利さに深く関わっている問題なのです。

今回は、この「PHP問題」とは一体何なのか、そして私たちの生活にどのような影響があるのかについて、専門的な難しい言葉を使わずに、ひとつひとつ分かりやすくお話ししていきたいと思います。

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そもそも「PHP」ってどんなもの?

まずはじめに、「PHP」という言葉が何を表しているのかを確認しておきましょう。

PHPとは、インターネット上のホームページを動かすために使われている「プログラミング言語(コンピューターへの命令文)」の一つです。

皆さんが普段見ているホームページには、大きく分けて2つの種類があります。

  1. 写真や文字がずっと同じで変わらないホームページ(昔ながらのシンプルな自己紹介ページなど)
  2. 見る人や時間によって内容が変わるホームページ(ネットショッピングのおすすめ商品、SNSのタイムライン、ニュースサイト、検索結果など)

このうち、2つ目の「見る人によって内容が変わる、動きのあるホームページ」の大部分を裏側で支えているのが、PHPという仕組みです。

例えば、ネットショッピングのサイトで「買い物カゴに入れる」ボタンを押したとき、金額が計算されたり、注文完了の画面が表示されたりしますよね。あれは、裏側でPHPが一生懸命働いて、コンピューター同士のやり取りをコントロールしているからなのです。

世界中にあるホームページの多く、特に「WordPress(ワードプレス)」という世界中で大人気のホームページ作成システムを使っているサイトのほとんどで、このPHPが使われています。つまり、PHPはインターネット社会を裏側から支える「見えない大黒柱」のような存在なのです。

今、PHPに何が起きているのか?(PHP問題の正体)

では、その大切な「PHP」に、今一体どのような問題が起きているのでしょうか。

コンピューターの技術やプログラミングの世界は、日進月歩でévolution(進化)しています。より安全に、より速く、より便利にするために、PHPも定期的に新しいバージョン(改良版)が作られています。

ここで問題になるのが、「古いバージョンのPHPは、時間が経つとサポート(お世話)が終了してしまう」というルールです。

開発チームは、「この古いバージョンのPHPは、202X年何月何日までで安全を守るのをやめますよ(サポートを終了します)」という期限をあらかじめ決めています。サポートが終わったバージョンのことを、専門用語で「サポート切れ(EOL:End of Life)」と呼びます。

サポートが切れたPHPをそのまま使い続けること、これが世間で言われている「PHP問題」の正体です。

「サポートが終わるだけなら、別に今まで通り動くんだからいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、ここに大きな落とし穴があります。サポートが切れるということは、「新しい危険(ウイルスやハッカーの攻撃)が見つかっても、誰も直してくれない状態になる」ということなのです。

なぜ古いPHPを使い続けるといけないの?

ここで、少し身近な例に置き換えて考えてみましょう。

例えば、皆さんが住んでいる家に「頑丈な玄関の鍵」がついているとします。その鍵を作った会社が、「この鍵は古いので、もう新しいピッキング方法への対策部品を作りません。今後はこの鍵の安全は保証しません」と発表したとします。

それでも、その家の人たちが「今まで通りドアの開け閉めができるから、このままでいいや」と古い鍵を使い続けたらどうなるでしょうか? もし、どろぼうがその古い鍵を開ける新しい技術を新しく手に入れたとき、家の中は簡単に侵入されてしまいますよね。誰も鍵を直してくれないし、新しい防犯対策も教えてくれません。

インターネットの世界でもこれと全く同じことが起きます。

古いバージョンのPHPを使い続けているホームページは、いわば「壊れた鍵のまま開けっ放しになっている家」のような状態になってしまうのです。悪意を持ったハッカーたちは、その「古いPHPを使っているホームページの弱点」を狙って、次々と攻撃を仕掛けてきます。

私たちの生活やインターネットへの具体的な影響

では、このPHP問題が放置されると、私たち一般のユーザーにはどのような影響があるのでしょうか。具体的に4つの大きな影響を見ていきましょう。

影響①:ホームページが乗っ取られたり、変な画面に変えられたりする

一番恐ろしいのが、ホームページの「乗っ取り」です。 セキュリティの弱くなったホームページは、悪者によって勝手に書き換えられてしまう危険性があります。いつも見ているニュースサイトやお店のホームページを開いたら、全く関係ない怪しい外国語の文字や、アダルトな画像が勝手に映し出されてしまうといった被害が実際に起きています。

影響②:個人情報やクレジットカード番号が盗まれる

ネットショッピングや会員登録をするサイトで古いPHPが使われている場合、ハッカーにデータベースの中身を盗み見られてしまう危険性があります。 その結果、皆さんの名前、住所、電話番号、パスワード、さらにはクレジットカードの番号といった大切な個人情報が外に漏れてしまうおそれがあります。自分が何も悪いことをしていなくても、使っていたお店のホームページが古かったせいで、被害に巻き込まれてしまうことがあるのです。

影響③:スマホやパソコンにウイルスを感染させられる(改ざん被害)

安全性が破られたホームページを見ただけで、アクセスした人のスマートフォンやパソコンに、知らず知らずのうちにウイルスが送り込まれるという悪質な手口もあります。 ウイルスに感染してしまうと、スマホが勝手に重くなったり、勝手に他の人に迷惑メールを送る道具に使われたり、スマホの中の写真や連絡先が盗まれたりする危険性があります。

影響④:お気に入りのホームページやサービスが急に見られなくなる

ホームページの運営者や企業も、このPHP問題をそのまま放置しているわけにはいきません。安全性を保つために、「そろそろ古いPHPから新しいPHPへバージョンアップをしなければならない」と作業を行います。 しかし、このバージョンアップ作業は非常に複雑で難しいため、作業の途中でエラーが起きてしまったり、ホームページが一時的に真っ白になって見えなくなったりすることがあります。私たちが普段使っている便利なサービスが、突然使えなくなってしまうという影響が出ることもあるのです。

なぜこの問題がなかなか解決しないの?(背景にある事情)

「それなら、世界中のホームページのPHPをすぐに新しいものに変えればいいじゃないか!」と思いますよね。しかし、この問題がなかなかすんなり解決しないのには、いくつかの複雑な理由があります。

理由①:ホームページを作ったときの「古いプログラム」が動かなくなる

新しすぎるPHPに変えると、昔作ったホームページのプログラム(仕組み)がその新しい言葉についていけず、エラーを起こして動かなくなってしまうことがあります。 例えば、昔の古いゲーム機(カセット式のゲームなど)のソフトを、最新の最新ゲーム機にそのまま差し込んでも遊べないのと同じような現象が起きます。そのため、ホームページの管理者は、新しいPHPに合わせて中のプログラムを全部書き直さなければならず、大変な時間と手間、そしてお金がかかるのです。

理由②:管理する人がいない、または気づいていない

個人で趣味ブログを運営している人や、小さな会社のホームページを作ったきり何年も放っておいているような場所では、「PHPのバージョンを新しくしなければいけない」ということ自体に気づいていないケースがたくさんあります。 専門的な知識を持った人が身近にいないため、危険な状態になっていることすら分からないまま、インターネット上に放置されてしまっているのが現状です。

私たち一般のユーザーにできること・対策

ここまで読んで、「なんだかインターネットって怖いな」「自分に何かできることはあるのかな」と不安になった方もいるかもしれません。

私たち一般のユーザーは、ホームページの裏側にあるPHPを直接直すことはできません。しかし、自分自身の身を守るために、日頃から次のようなことに気をつけて生活することができます。

① パスワードを使い回さない・複雑なものにする

もし万が一、利用しているウェブサイトで情報漏洩(ろうえい)が起きたときのために、他のサイトと同じパスワードを使い回さないことがとても大切です。また、推測されやすい「123456」や「password」のような単純なパスワードは絶対に避け、英数字や記号を組み合わせた複雑なパスワードを使いましょう。

② 不審なリンクや怪しいホームページにむやみにアクセスしない

セキュリティ対策がしっかりしていない古いホームページは、アドレス(URL)が「http://〜」から始まっていることがあります(安全なサイトは「https://〜」と「s」がついています)。また、SNSやメールで送られてきた怪しいリンクを安易にクリックしない習慣をつけましょう。

③ スマホやパソコンのOS、アプリを常に最新にしておく

デバイス自体の安全性を高めるため、スマートフォンやパソコンのシステム(OS)や、ブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)のアップデートは、通知が来たらこまめに行うようにしましょう。

まとめ:これからのインターネットと私たち

今回は、インターネットの裏側で密かに起きている「PHP問題」について、その仕組みや私たちの生活への影響をわかりやすく解説してきました。

おさらいをすると、PHPとはホームページを動かす大切なプログラミング言語であり、その古いバージョンを使い続けると、ホームページの乗っ取りや、個人情報の漏洩、ウイルスの感染といった恐ろしいリスクが高まるという問題でした。

インターネットは、私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしい道具ですが、その裏側では、エンジニアや運営者たちが安全を守るために日々たくさんの努力やメンテナンスを行っています。

「自分が使っているインターネットの裏側には、こういう仕組みやリスクもあるんだな」ということを少しだけ知っておくだけで、怪しいサイトに引っかからないように気をつけたり、大切な個人情報を守ったりする大きな力になります。

これからのデジタル社会を安心して楽しく生きていくために、インターネットの仕組みやセキュリティについてのアンテナを、これからも少しだけ高く張っていきましょう。

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