
みなさん、最近「若害化」というワードを耳にしたことはありませんか?SNSやメディアでも話題ですが、「老害」ならぬ「若害」――つまり、若者がITスキル不足で社会の足かせになるという現象です。「うちの新入社員、スマホはプロだけど…Excelのセル結合ができずに絶句した」「会議で画面共有できなくて固まってた」など、職場では日常茶飯事になっています。
実際、1996年~2012年生まれのZ世代は、スマートフォンでネットもSNSもスイスイこなす一方、パソコン操作に苦手意識を持つ人が多いのが現状。
スマホネイティブの「逆ITギャップ」はなぜ生まれる?
「デジタルネイティブ=デジタル万能」と思われがちですが、実はスマホ中心の暮らしが“逆ITギャップ”を生んでいます。Z世代にとって、調べ物も買い物も、友だちとの連絡も、全部スマホでパパッと完了。「PCを立ち上げるのは面倒」「Excelもスマホアプリで見るだけ」「資料はPDFでOK」の生活です。
そのため、パソコンでのExcelやWord、PowerPointといった「ビジネス基礎スキル」があやふやなまま社会に出てしまいがち。文部科学省の統計によれば、現役大学生の9割がパソコンを所有しているにもかかわらず、普段のネット利用は9割近くがスマホメイン。しかも8人に1人は、大学のレポートすらスマホで作成しているんです。
スマホ依存は加速中!?若者のITスキル現状
2025年の最新調査によると、国内全体のスマホ依存自覚率は約75%。特に10~20代の依存度は8割にも上るとのデータがあります。SNS投稿も、買い物も、自己管理も「すべてスマホで完結」が今の主流となりつつあります。一方、表計算ソフト(Excel)など本格的なPCスキルになると自信がなくなる人が多数派に。
「メールやWordは大丈夫だけど、表計算やデータ分析はわからない」「オンライン会議や画面共有に手こずる」といった悩みもよく聞かれます。
職場で浮き彫りになるジェネレーションギャップ
職場では、「スマホ達人」=「仕事もデジタルに強い」と期待されてしまいがち。「パソコンぐらい使えて当然!」という昭和・平成世代とのギャップが「若害」として問題になっています。上司世代からは「なんでも新しいことに強いんじゃなかったの?」とあきれられ、それが新社会人の自尊心を傷つけてしまうケースも。
実は、多くのZ世代自身も「社会人になったらPC必須」という現実を認識していて、約8割が「今からパソコンを学びたい」と前向き。にもかかわらず、「恥ずかしい」「質問しづらい」「やり方が古くて理解できない」と感じて、デジタルスキルの習得につまずいてしまうのです。
これからの生き抜き方~スマホ時代に求められるPCリテラシーとは?
スマホが進化し、何でもアプリで完結する時代。だけど、社会に出れば“伝わる資料”や“効率的な情報管理”にはPCのスキルが欠かせません。『スマホは使えて当たり前、パソコンも使えれば無敵!』を目指して、まずは簡単な関数や資料作りから挑戦してみませんか?
PC操作が苦手だからこそ、「なぜ必要?」と自分に問いかけながら一つずつチャレンジし、「時代を変えるスマホネイティブ」から「仕事も通じる本当の達人」へ、一歩踏み出してみてください。
最後に:あなたは「若害」じゃない!
もし今、「パソコン苦手かも…」と感じているなら、それは進化の途中。スマホ世代の強み=柔軟さと速さを活かしつつ、社会の“古い常識”とも向き合っていきましょう。このブログが、新時代を生きる全ての「スマホ達人」の背中をそっと押す存在になれたら嬉しいです。
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