万博警備の最前線！話題のヘッドマウントディスプレイ（HMD）の性能と未来～「スカウター型」最新警備技術を徹底解説

万博警備で話題沸騰！「スカウター型」HMDとは？

大阪・関西万博の日本館で警備員が装着している「ヘッドマウントディスプレイ（HMD）」は、片目に装着する透明な画面を持つウェアラブル機器です。その見た目が人気漫画『ドラゴンボール』の「スカウター」にそっくりなことから、SNSでも「カッコイイ」「未来っぽい」といった声が続出しています。

このHMDは、警備会社テイケイ（東京都新宿区）が自社開発し、今回の万博で初めて本格導入された最新の警備機材です。
警備員全員が装着し、現場の安全を守るために活用されています。

HMDの主な性能と機能

ハンズフリーで情報確認

HMD最大の特徴は「ハンズフリー」。警備員は両手を自由に使いながら、必要な情報をリアルタイムで視界に映し出すことができます。
従来の無線機やスマートフォンでは、情報確認のために一度手を止める必要がありましたが、HMDなら警備行動と情報確認を同時進行できるのです。

• リアルタイム映像・文字情報の表示
  日本館内の防災センターから送られる映像や文字情報が、警備員の目の前に表示されます。
• 要人・不審者の顔写真や特徴の表示
  警護対象の要人や、不審者の顔写真や特徴、到着予定時刻などが即座に確認できます。
• 現場映像のリアルタイム送信
  警備員の胸に装着したカメラで撮影した映像は、防災センターにリアルタイムで送信されます。

片目だけを覆うデザインの理由

HMDは片目だけを覆うデザインになっています。これは、視界を妨げずに情報を確認できるためです。透明な画面なので、周囲の状況を見失うことなく、必要な情報だけを「追加表示」することができます。

従来の警備との違い

従来の警備では、無線機やスマホで音声連絡や情報確認を行っていました。しかし、これらは操作の手間やタイムラグが発生しやすく、緊急時の迅速な対応が難しいという課題がありました。

HMDの導入によって、

• 情報確認と警備行動の同時進行
• 無線交信の手間と時間の大幅削減
• 視線を移動させずに情報を確認
  が可能となり、警備の効率と安全性が格段に向上しています。

HMDの実際の使い方と現場の声

警備員は、HMDに表示される情報をもとに、要人の到着に合わせて配置を変えたり、不審者の特徴を即座に把握して警戒態勢を強化したりしています。
また、胸のカメラで撮影した映像を防災センターと共有することで、現場と本部が一体となったリアルタイム連携が実現しています。

実際に装着した記者によると、「スマホ程度の重さで、カラー映像も見やすい。サングラスのようなブラインドを伸ばせば、屋外の明るい場所でも映像がはっきり確認できる」とのこと。

開発の背景と苦労したポイント

HMD開発にあたっては、警備員が被る帽子やヘルメットなど3種類の装備品にしっかりフィットするよう、アタッチメントの設計に工夫が凝らされました。
また、警備員が動き回る現場でも安定して装着できるよう、軽量化や耐久性にもこだわっています。

利用者の不安や疑問に答えます

「本当に視界の邪魔にならないの？」「情報漏洩のリスクは？」といった疑問もあるかもしれません。
HMDは透明な画面で視界を遮らず、情報は暗号化されて送受信されるため、セキュリティ面でも配慮されています。

また、「スカウターのように目の前の人の戦闘力が数値化される機能はあるの？」という声もありますが、現時点ではそのような機能は搭載されていません。主に映像や文字情報の表示に特化しています。

今後の展望と警備の未来

今回の万博で初導入されたHMDですが、今後は他の大規模イベントや災害現場、さらには日常の防犯業務などにも応用が広がる可能性があります。
実際、東京マラソン2019では同様のウェアラブルカメラが使われた実績もあり、今後はさらに多様な現場で活用が進むでしょう。

まとめ：警備の「未来」を体感しよう

大阪・関西万博の警備現場で使われている「スカウター型」ヘッドマウントディスプレイ（HMD）は、

• ハンズフリーでリアルタイム情報を確認できる
• 片目だけを覆う透明画面で視界を妨げない
• 現場と本部がリアルタイムで映像・情報を共有できる
• 従来の警備に比べて効率・安全性が大幅アップ
  という画期的な特徴を持っています。

あなたも万博会場で警備員がこのHMDを装着している姿を見かけたら、ぜひその最先端技術に注目してみてください。
警備の現場は今、まさに「未来」へと進化しています！