犬を飼っている人が危ない!「人畜共通感染症(ズーノーシス)」~大切な家族と自分を守るために今知っておきたいこと~

豆知識
higejii(ひげ爺)
higejii(ひげ爺)

こんにちは!
愛犬家の皆さん、今日もワンちゃんと素敵な時間を過ごしていますか?
犬は私たちに癒しや喜びを与えてくれる大切な家族。でも、そんな愛犬との暮らしの中に、意外なリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
今回は「人畜共通感染症(ズーノーシス)」について、分かりやすく、そして身近な視点でお話しします。
「うちの子は大丈夫」と思っているあなたも、ぜひ最後まで読んでみてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ズーノーシスって何?犬と人の間にある“見えないリスク”

「ズーノーシス」とは、動物と人の間でうつる感染症のことです。日本語では「人畜共通感染症」「人獣共通感染症」とも呼ばれています。
犬から人へ、または人から犬へとうつることもあるため、ペットを飼っている人にとっては決して他人事ではありません。

WHO(世界保健機関)では「脊椎動物と人間の間で通常の状態で伝播しうる疾病」と定義しています。
つまり、犬と日常的に触れ合っているだけで感染の可能性があるということ。
特に子どもや高齢者、妊婦さん、免疫力が低下している方は注意が必要です。

スポンサーリンク

犬からうつる主な人畜共通感染症とは?

犬が媒介するズーノーシスには様々な種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。

  • レプトスピラ症
     河川や水たまりなどに生息する細菌「レプトスピラ」が原因。犬が感染し、尿などを通じて人にも感染することがあります。発熱や筋肉痛、黄疸などの症状が出ることも。
  • パスツレラ症
     犬の口の中にいる細菌が、咬まれたり引っかかれたりした傷口から感染。傷が赤く腫れたり、重症化すると発熱や関節炎を起こすことも。
  • カプノサイトファーガ感染症
     犬や猫の唾液に含まれる細菌が、傷口から体内に入ることで発症。まれに重篤な症状を引き起こすこともあり、高齢者や基礎疾患のある方は特に注意。
  • ブルセラ症
     犬の生殖器分泌物や尿から感染。発熱や倦怠感、関節痛などが現れます。
  • 回虫症(幼虫移行症)
     犬の体内にいる回虫の卵が人の口から入ることで感染。子どもが砂場や庭で遊んだ後に手を洗わず口に入れることで発症することも。
  • 条虫症(サナダムシ)
     犬の便に含まれる虫卵が人に感染することも。重症化はまれですが、衛生管理が大切です。

このほかにも、狂犬病(日本ではほぼ発生していませんが、海外では今もリスクがあります)、皮膚真菌症、ノミやダニが媒介する感染症など、犬を介してうつる病気は多岐にわたります。

スポンサーリンク

犬は元気でも油断大敵!症状が出ないまま感染していることも

「うちの犬は元気だから大丈夫」と思っていませんか?
ズーノーシスの中には、犬自身にはほとんど症状が出ないものもあります。
つまり、飼い主が知らないうちに犬が病原体を持っていて、気づかないまま人にうつしてしまうことがあるのです。

特に散歩中に他の動物のフンや汚れた水に触れたり、ノミやダニがついたりすることで、犬が病原体を持ち帰ってしまうことも。
また、犬の口移しで食べ物を与えたり、同じ食器を使ったりする習慣は、感染リスクを高めます。

スポンサーリンク

ズーノーシスの感染経路は?日常の“あるある”がキケン!

感染経路は主に以下の3つです。

  • 直接感染
     犬に咬まれる・引っかかれる、唾液や尿、便などの体液に触れる、犬と口移しで食べ物をシェアするなど。
  • 間接感染
     犬の体や被毛についた病原体が、ドアノブや家具、飼い主の手などを介して人にうつる。
  • 媒介動物による感染
     ノミやダニ、蚊などが犬と人の間で病原体を運ぶ。

普段の生活の中で「ついやってしまいがち」な行動が、感染リスクを高めているかもしれません。

スポンサーリンク

ズーノーシスを防ぐために今日からできること

それでは、どうすれば愛犬も自分もズーノーシスから守れるのでしょうか?
ポイントは「正しい知識」と「日々のケア」です。

  • 犬の健康管理を徹底する
     定期的なワクチン接種や寄生虫駆除、健康診断を欠かさずに。
  • 犬の体や爪を清潔に保つ
     定期的なシャンプーやブラッシング、爪切りを行いましょう。
  • 犬と遊んだ後は必ず手洗い
     石けんと流水でしっかり手を洗う習慣をつけましょう。
  • 過度なスキンシップは控える
     口移しや同じ食器の使用、一緒に寝るなどは避けましょう。
  • 犬の排泄物はすぐに処理し、環境を清潔に
     散歩中のフン拾い、トイレのこまめな掃除を心がけて。
  • ノミ・ダニ対策を忘れずに
     動物病院で相談し、適切な予防薬を使いましょう。
  • 犬に異変があったらすぐに獣医師へ
     元気がない、下痢や嘔吐、皮膚の異常などが見られたら早めに受診しましょう。
  • 飼い主自身の体調管理も大切に
     免疫力が低下していると感染しやすくなります。十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけて。
スポンサーリンク

法律でも飼い主の責任が明記されています

実はズーノーシスの予防は、法律でも飼い主の責任として定められています。
2006年に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」では、「動物に起因する感染症(ズーノーシス)の予防のために必要な注意を払うこと」が飼い主の責務であると明確にされています。

つまり、愛犬の健康を守ることはもちろん、家族や周囲の人の健康を守るためにも、飼い主として正しい知識と行動が求められているのです。

スポンサーリンク

ズーノーシスを正しく知って、愛犬との毎日をもっと安心に!

「ズーノーシス」と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、正しい知識と日々のケアを心がければ、過度に恐れる必要はありません。
むしろ、犬との暮らしをより安全で楽しいものにするための“知恵”として、ぜひ活かしてください。

  • 愛犬の健康管理を怠らない
  • 日常の衛生習慣を見直す
  • 必要な時は獣医師に相談する

これだけで、ズーノーシスのリスクは大きく減らせます。
大切な家族であるワンちゃんと、これからもずっと笑顔で過ごすために、今日からできることを始めてみませんか?

スポンサーリンク

まとめ:犬と人の幸せな共生のために

犬を飼うことは、たくさんの幸せと責任がセットになっています。
ズーノーシスを正しく知り、予防することは、愛犬への愛情の証でもあります。
「うちの子は大丈夫」と思わず、ぜひ家族みんなで健康管理に取り組みましょう!

コメント