削除しても復元される!デジタルフォレンジックとは?

豆知識
higejii(ひげ爺)
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こんにちは!突然ですが、皆さんは「デジタルフォレンジック」という言葉を聞いたことがありますか?最近ではニュースや企業の不正調査などで耳にする機会が増えていますが、具体的にどんな技術なのか、どんな場面で使われているのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、デジタルフォレンジックの概要やその仕組み、さらに「削除したデータがなぜ復元できるのか?」という疑問について分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

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デジタルフォレンジックとは?

デジタルフォレンジックとは、犯罪捜査や法的紛争などにおいて、デジタル機器に保存されたデータを収集・分析し、法的な証拠として利用するための技術や手段を指します。例えば、不正アクセスや情報漏洩事件の原因究明、企業内での不正行為の調査などに活用されています。

この技術は「forensic(鑑識)」と「digital(デジタル)」を組み合わせた言葉で、日本語では「デジタル鑑識」とも訳されます。対象となるデバイスは、以下のように多岐にわたります。

  • パソコン
  • スマートフォン
  • サーバー
  • ネットワーク機器
  • USBメモリなどの記録媒体

これらの機器から通信ログや操作履歴を解析し、削除されたデータを復元することで、不正行為や犯罪の証拠を明らかにします。

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削除したデータはなぜ復元できる?

「削除したはずのデータが復元されるなんて信じられない!」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際にはほとんどの場合、削除されたデータは完全には消えていません。その理由を簡単に説明します。

  1. 削除=その場所が「空き領域」とマークされるだけ
    データを削除しても、そのデータ自体は記録媒体上に残っています。ただし、その領域が新しいデータを書き込むための「空き領域」として扱われるだけです。
  2. 上書きされるまで復元可能
    新しいデータがその領域に書き込まれる(上書きされる)までは、専用の復元ソフトや技術を使えば簡単に元通りになります。例えば、「間違えて写真を消してしまった!」という場合でも、その後すぐに新しい写真を保存しなければ高確率で復元可能です。
  3. 専門技術でさらに深い解析も可能
    一般的な復元ソフトでは見つけられないような断片的なデータも、専門業者や高度な技術を使えば復旧できることがあります。これは特に犯罪捜査や企業調査などで重要です。
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デジタルフォレンジックの活用事例

ここで、実際にどんな場面でデジタルフォレンジックが役立っているのか、その事例をご紹介します。

犯罪捜査

警察がサイバー犯罪や詐欺事件などを調査する際には、犯人が使用していたパソコンやスマートフォンから証拠を収集します。例えば、削除されたメールやチャット履歴を復元して事件解決につなげます。

企業内不正調査

企業内で情報漏洩や不正取引が疑われる場合にも活用されます。社員が使用していたPCやUSBメモリから操作履歴を解析し、不正行為の証拠を見つけ出します。

法廷証拠として利用

裁判所で使用される証拠としても重要です。例えば、「このファイルはいつ誰によって作成されたか」などのメタ情報(ファイル属性)を解析し、有効な証拠として提出することができます。

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プライバシーとの関係

ここまで読んで、「便利だけどプライバシーが心配…」と思った方もいるかもしれません。しかし、Googleなど大手企業ではユーザーのプライバシー保護にも十分配慮しています。例えば、Google Workspaceでは誤って削除したメールやドライブ内のファイルを管理者が一定期間内であれば復元できる仕組みがありますが、この機能もユーザー同意に基づいて運用されています。
また、Googleは透明性とセキュリティ向上に努めており、ユーザー自身がプライバシー設定を管理できる仕組みも提供しています。

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まとめ:知識を武器に!

いかがでしたか?デジタルフォレンジックは私たちの日常生活から遠い存在と思われがちですが、実は身近なところでも活用されています。そして、「削除したら終わり」という考え方は通用しない時代になっています。
もし大切なデータをうっかり消してしまった場合でも焦らず対応すれば復元できる可能性があります。また、自分のプライバシー情報についてもしっかり管理することが大切です。

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