恐ろしい!カンピロバクター食中毒~原因と対策

豆知識
higejii(ひげ爺)
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みなさん、こんにちは。今日は「カンピロバクター食中毒」について、怖い話をしつつ、でも安心して読めるようにまとめていきます。あなたも一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、実はとても身近で、しかもちょっとした油断で誰でもかかってしまう危険があるんです。特に、家族や小さなお子さん、高齢者がいるご家庭では必読の内容ですよ!

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カンピロバクターって何?

カンピロバクターという名前、初めて聞く人もいるかもしれません。これは、家畜や家きん(特に鶏や牛、豚)の腸内にいる細菌で、人間が感染すると食中毒を引き起こします。正式名称は「カンピロバクター・ジェジュニ」や「カンピロバクター・コリ」などですが、実際に人間の食中毒のほとんどはジェジュニが原因です。

この菌、実は「微好気性」というちょっと変わった性質を持っています。つまり、酸素が少しある環境が大好き。酸素が多すぎても、全くなくても生きていけないんです。そして、30℃から46℃くらいの温度帯で元気よく増殖します。

なぜ鶏肉が危険なの?

カンピロバクター食中毒の原因食品で圧倒的に多いのが「鶏肉」です。特に、生や加熱が不十分な鶏肉料理、例えば鶏刺しや鶏タタキ、焼き鳥で中まで火が通っていないもの、バーベキューや鍋で加熱が足りない場合などが要注意。

「新鮮だから大丈夫」と思っている人、ちょっと待ってください。カンピロバクターは、鶏肉の鮮度とは関係なく、少しの菌量でも感染してしまうんです。新鮮な鶏肉でも、加熱しない限りリスクは消えません。

また、鶏肉を扱ったまな板や包丁、手をしっかり洗わずに他の食材(サラダなど)に触れると、二次汚染で感染することも。冷蔵庫に入れていても菌は死にませんし、冷凍しても完全に死滅するわけではありません。

どんな症状が出るの?

カンピロバクターに感染すると、主に下痢、腹痛、発熱、悪心(吐き気)、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などの症状が出ます。潜伏期間は1~7日とやや長く、感染してからしばらく経ってから症状が出ることも多いです。

多くの人は1週間ほどで自然に治りますが、乳幼児や高齢者、抵抗力が弱い人は重症化することもあるので要注意。まれに、感染から数週間後に「ギラン・バレー症候群」という重い神経障害を発症するケースも報告されています。ギラン・バレー症候群は、手足の麻痺や顔面神経麻痺、重症になると呼吸困難を引き起こすこともある怖い病気です。

どれくらい発生しているの?

日本では、カンピロバクターによる食中毒がとても多く発生しています。例えば、平成29年度には320件発生し、細菌性食中毒の中では最も多い件数でした。また、2019年には細菌性食中毒患者の約41%がカンピロバクターによるものでした。

実際に、鶏刺しや鶏タタキ、鶏レバーなどの生食や加熱不十分な鶏肉料理を食べたことが原因の事例が圧倒的に多いです。飲食店での発生も多く、特に若い年代や外食が多い人ほどリスクが高い傾向があります。

どうやって予防すればいい?

では、どうすればカンピロバクター食中毒を防げるのでしょうか?ここからは、家庭でもすぐに実践できる対策を紹介します。

鶏肉は必ずしっかり加熱する

まず大前提。鶏肉は中心部までしっかり加熱して食べてください。目安は、肉の中心温度が75℃で1分以上加熱すること。焼き鳥やバーベキュー、鍋料理も、中まで火が通っているかしっかり確認しましょう。

生肉と他の食材の接触を防ぐ

生の鶏肉を扱ったまな板や包丁、手は、必ずしっかり洗ってから他の食材(サラダや果物など)に触れるようにしましょう。冷蔵庫内でも、生肉と他の食品が直接触れないように保存してください。

調理器具や手の洗浄・消毒

まな板や包丁は、熱湯消毒や漂白剤でしっかり除菌しましょう。手洗いも石けんを使って丁寧に。調理の途中で肉を触ったら、その都度手を洗う習慣をつけましょう。

新鮮=安全ではない

「新鮮だから大丈夫」は間違いです。カンピロバクターは鮮度に関係なく存在し、少しの菌でも感染します。加熱が一番の予防策です。

抵抗力の弱い人は特に注意

乳幼児、高齢者、免疫力が低下している人は、生や加熱不十分な鶏肉料理は避けてください。家族や友人に勧められても、リスクをしっかり説明して断る勇気も必要です。

もし感染してしまったら?

万が一、カンピロバクターに感染してしまった場合、ほとんどの人は自然に治りますが、下痢や発熱が続く場合は必ず医療機関を受診してください。特に、乳幼児や高齢者、持病がある方は早めの受診をおすすめします。

また、症状が治まっても、数週間後に手足のしびれや麻痺が出てきた場合は、すぐに病院に行きましょう。ギラン・バレー症候群の可能性があります。

みんなはどうしてる?アンケート結果から見る実態

岡山市が行ったアンケートでは、加熱不十分な鶏肉料理を食べることがある人が半数以上いました。特に20代が多く、コース料理や友人に勧められて食べる人が多いようです。

しかし、リスクをしっかり理解している人はまだ少ないかもしれません。このブログを読んでいるあなたは、もう「新鮮だから大丈夫」という誤解から抜け出せているはずです。

まとめ~安心して美味しい食事を楽しむために

カンピロバクター食中毒は、誰でもかかる可能性がある身近なリスクです。でも、しっかり加熱して、調理器具や手の衛生に気をつければ、十分に予防できます。

「怖い話」として終わらせず、ぜひご家族や友人にもこの知識をシェアしてください。みんなが安心して美味しい食事を楽しめる社会を目指しましょう!

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