日本のキャッシュレスは「待たされる」!? 海外との違いと改善のヒント

豆知識
higejii(ひげ爺)
higejii(ひげ爺)

みなさん、レジでこんな経験ありませんか?
「キャッシュレス決済で支払おうと思ったのに、QRコードを立ち上げるだけで時間がかかる…」「Suicaでタッチするときに、何度もピッとならなくて店員さんに待ってもらう…」
まるで「キャッシュレスなのにキャッシュフル」な時間が流れてしまう。そんなシーン、日本で意外と多いですよね。

本来キャッシュレスは、現金よりも早くスムーズに会計が終わることを目的にしています。でも日本では、「お客さんを待たせるキャッシュレス」にすり替わってしまうケースが驚くほど多いんです。
この違和感、あなたも感じていませんか?

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日本のキャッシュレスで待たされる場面

実際のレジで、待たされる原因はいくつかあります。

  • QRコード決済の遅さ
    アプリを立ち上げる → ログインが必要になる → QRコード生成 → 店側がスキャン → 通信 → 認証。
    1回の支払いにこれだけの工程。慣れていない高齢の方だと、さらに時間がかかり後ろのお客さんがずらりと並んでしまいます。
  • クレジットカード決済のサインや暗証番号
    アメリカでは「カードを差して数秒でOK」なのに、日本はまだ「暗証番号入力」「ときにはサイン」まで要求されます。とにかく工程が多い。
  • 非接触決済の読み取り失敗
    タッチの位置がシビアで「もう一度どうぞ」と言われることも多い。これは端末とカードの規格が統一されていないことも原因です。
  • 店員側のオペレーションの複雑さ
    「クレカですか?」「交通系ですか?」「こちらのQRですか?」と、レジ担当者が毎回確認する必要があります。つまり機器も支払い方法も乱立しすぎているんです。

海外と比べて何が違うのか?

例えば、中国の都市部ではほぼすべてのお店がQRコードで決済可能。しかも「アプリを開く → QRを提示 → 即時決済完了」で待たされません。
アメリカやヨーロッパでは非接触型クレジットカードが主流で、端末にワンタップするだけ。待ち時間は数秒です。

日本だけが、「多様性」という名の下に乱立したサービスを抱えてしまい、結局は店員とお客さんの双方が迷う構図になっているのです。

なぜ日本は「遅い」キャッシュレス文化なのか?

  1. 現金文化が根強い
    災害や停電への備えとして「現金がいちばん安心」という価値観があります。だからキャッシュレスは「現金の代替」ではなく「選択肢の一つ」に留まっているんです。
  2. 多すぎる決済サービス
    PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY…さらに交通系IC、クレカ、Apple Pay。選択肢が多すぎてむしろスムーズさを損なっています。
  3. 決済端末の規格統一が遅れている
    海外では「1台の端末で大半の決済方式が対応」しますが、日本では店ごとに差があります。たとえばタッチ決済ができる店とできない店が混在している現実。

お客さんはどう感じている?

「キャッシュレスのために並びたくないから、結局現金で払う」
「便利そうだけど使いこなせないから財布から小銭を出す方が早い」

こんな声もよく聞きます。つまり、日本のキャッシュレスは「スピード」では現金に負けてしまう瞬間があるのです。

解決のヒントはここにある

では、どうすれば日本のキャッシュレスは「待たされない」仕組みになるのでしょうか?

  • 非接触IC決済の徹底
    交通系ICカードと同じようにタッチすれば即決済完了。このスピード感をキャッシュレス全体に広げることが大切です。
  • 端末の統一化
    「1台で全ての決済を処理できる」環境が広がれば、店員もお客さんも迷いません。
  • UI/UX改善
    アプリ側も「アプリを開けば自動でQR表示」まで持っていければ、数秒で決済できます。
  • サインレス・暗証番号レス
    小額決済は暗証番号不要にするなど、海外の方式をどんどん取り入れるべきです。

これからのキャッシュレス、日本はどうなる?

政府はキャッシュレス比率を上げる政策を進めています。2025年の大阪・関西万博でも「キャッシュレス推進」は大きなテーマ。
つまり、私たちの生活の中で「遅いキャッシュレス」は改善されていくはずです。

ただし、現状を変えるには「利用者の声」が不可欠。私たちが「便利さよりも手間を感じる」と発信していくことで、業界は少しずつ仕組みを変えていきます。

読者の方へ

あなたは最近、キャッシュレス決済で「待たされた」と感じたことはありますか?
それはQRですか、クレカですか、それともSuicaのタッチでしたか?

もし「現金の方が早い」と思ったなら、それは日本のキャッシュレスの“課題”を象徴しています。
これからもっとスムーズになるにはどうすればいいのか、ぜひ考えてみてください。

まとめ

  • 日本のキャッシュレスは「便利」ではなく「待たされる」場面が多い
  • QRやクレジットカードの工程が多すぎる
  • 海外の方が断然スムーズで、数秒で決済が完了する
  • 改善には「非接触ICの普及」「端末統一」「暗証番号レス化」が鍵

キャッシュレスのはずが「キャッシュモア時間」になってしまう日本。そのギャップをどう埋めていくのか、今後の動きに注目です。

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