石破茂首相誕生、揺れる日本の未来
2024年、衆院選の結果を受けて、石破茂氏が史上103代目首相となりました。しかし、自民党は議席大幅減、過半数割れ。事実上の少数与党による政権運営となる異例の状況です。田中眞紀子氏はこの新政権について「長く続くとは思いません」とバッサリ斬り捨てています。
なぜなのでしょうか？
国民の価値観の多様化とリーダー不信
田中氏は、「今の日本の有権者の8割は戦後生まれ。もはや『戦後レジーム』の延長線上にある政治は通用しない」と指摘します。どの政策に期待し、どんなリーダーシップを求めるのかが、かつてとはまったく異なっています。
石破首相はその変化に気付いているのか――。田中氏は「ちょっとズレすぎているんじゃないかな？」と疑問を投げかけます。
本音で語れるリーダーは本当にいるのか
石破首相はトランプ大統領との最初の電話会談について、「本音で会話できる印象を持った」と発言しました。でも、田中氏はここでも痛烈です。
「会ったこともない人のことを『本音で話ができる印象』なんか持つのかしら？5分の儀礼の電話で、本音もなにもわからないでしょ。本音で語る、と政治家が素直に言う…びっくりしました。本音を出さず様子を見る人が、トップとして人に好かれるでしょうか？」
田中氏流のユーモアも交えつつ、「本音で語れるリーダー神話」に冷ややかな視線を投げかけます。
トランプ大統領は「負けた首相」を相手にしない
やはり最大の焦点は日米関係、トランプ対応です。
「トランプ大統領は、日本だけでなく、同盟国であっても”勝者”しか相手にしない」という事実。田中氏は、「石破首相がいかにアメリカに急いで会いに行きたがっても、トランプ氏の目に『選挙で疲弊した、弱いリーダー』と映れば主導権はすべて向こうに握られる」と警告します。
現実に、石破首相が首脳会談で「得意満面」だった裏で――
石破外交、本当に”成功”か？「期待値の低さ」ショック
一部では「石破首相、トランプとの初会談を乗り切った」と評価の声もありますが、専門家の間では「そもそも期待値が低すぎて反動で高く評価されているだけ」との見方が根強い。
- 巨額貿易赤字の解消
- 負担増にどう耐えるか
- ひとつ間違えれば日本側敗北に直結する難題の数々
石破首相はこれらの課題を本当に”本音”で議論できるでしょうか？
石破首相に足りないもの—田中眞紀子氏の”直言”
田中眞紀子氏は、檄を飛ばすだけではありません。「日本の命運は、これまで米国にただ寄り添ってきた積み重ねの上にある。『何でもアメリカ』、『何でもトランプ』で進む道を、今こそ考え直さなければいけない」と強調。
そして、現実を直視する力、「負けた首相の話など聞かないトランプ大統領」に過剰な期待を抱かず、日本の自立した外交を模索せよ、という主張が並びます。
読者の皆さんに問いかけたい
今この瞬間、日本の外交方針は十分な対米自立性を持っているのでしょうか？
そして、トップリーダーには何が必要なのか？
田中眞紀子氏のエッジの効いた指摘は、SNSやネット世代の若い有権者にも響く”現場感”だと思いませんか？
皆さんは石破首相の「本音で会話」戦略や「とにかく会いに行く」外交をどう評価しますか？
今後の石破首相＆トランプ大統領の動きに注目
日本のリーダーは、「相性の良さ」や「早さ」を競うだけでなく、「どんな危機にも愚直に、時に冷静に交渉の真理を突く」—それが必要だと、田中眞紀子氏の言葉は語りかけます。
あなたは、この”警告”にどう答えますか？
コメント