業者はどこ?米の営業利益500%増の真相と大手米卸3社の実態を徹底解説!

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higejii(ひげ爺)
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こんにちは、ブログへようこそ。
今回は、日本中の家庭の食卓を揺るがす「米の営業利益500%」問題について、あなたと一緒に考えていきたいと思います。
「業者名はどこ?」「本当にそんなに儲かっているの?」「一体何が起きているの?」
そんな疑問に、できるだけ分かりやすく、そして深くお答えします。

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小泉進次郎農相の衝撃発言「営業利益500%」

まずは、この話題の発端から。
2025年5月、小泉進次郎農林水産大臣が国会でこんな発言をしました。

「今、社名は言わないが、卸の大手の売上高・営業利益これを見ると、ある会社は売上高は120%を超え、前年比が。そして営業利益はなんと対前年比500%ぐらい」

つまり、「去年に比べて営業利益が5倍になった米卸売業者がいる」という、非常にインパクトのある言葉です。
この発言はメディアやネットで大きな話題となり、「一体どの会社なのか?」「本当にそんなに儲かっているのか?」と、多くの人が注目しました。

「業者名は?」大手米卸売業者3社に注目

小泉大臣は「社名は言わない」としていましたが、メディアや市場関係者はすぐに「大手米卸売業者」の名前を挙げ始めました。
特に注目されているのは、次の3社です。

  • 木徳神糧(きとくしんりょう)株式会社
  • 株式会社ヤマタネ
  • 株式会社神明(しんめい)ホールディングス

この3社は、日本の米卸売業界を代表する大手企業。それぞれの決算内容を見ていくと、小泉大臣の発言にピッタリと当てはまる数字が出てきます。

木徳神糧株式会社:営業利益487.4%増

まずは「木徳神糧株式会社」。
2025年第1四半期(1月~3月)の米穀事業の営業利益は19.29億円で、前年同期の約3.28億円からなんと487.4%増(約5.87倍)という驚異的な伸びを記録しています。

この数字は、小泉大臣の「500%」という発言に極めて近いものです。
「木徳神糧こそがその会社なのではないか?」と、市場で大きな注目を集めています。

会社側は「暴利ではない」と主張。
「米余りの時代には薄利多売で大変だったが、今は価格転嫁ができた。利益率は5%で、他の業界でも普通の水準」と説明しています。

株式会社ヤマタネ:コメ関連利益537%増

次に「株式会社ヤマタネ」。
同社の食品部門、特に中核事業である米卸売事業の利益が突出して増加しています。
最新の報道では、コメ関連事業の利益が前年比537%増と、こちらも「500%」を大きく超える数字が出ています。

株式会社神明ホールディングス:連結営業利益1024.2%増

最後に「株式会社神明ホールディングス」。
2024年3月期の連結営業利益は前年比1024.2%増という、桁違いの伸び率です。
ただし、これは「連結」ベースであり、米卸売単体の利益ではない点に注意が必要です。

なぜこんなに利益が増えたの?米高騰の理由と業界の反論

では、なぜこのように営業利益が急増したのでしょうか?

米価高騰と価格転嫁

近年、日本では米の不作やコスト上昇により、米価が大きく上昇しています。
卸売業者は、これまで「米余り」の時代には価格競争にさらされ、利益率が1~2%と非常に低い状態でした。
しかし、米不足の状況になると、小売店から「とにかく量を確保してほしい」と強い要望が出て、価格転嫁がしやすくなります。

つまり、仕入れコストの上昇分を販売価格に反映させることができた結果、利益率が5%程度まで上がったのです。
会社側は「暴利ではない」と強調していますが、これまでが極端に低い利益率だったため、急激な増益が目立つ形になりました。

業界からの反論

「暴利をむさぼっている」という批判に対して、業界からは次のような反論が出ています。

  • 利益率は他の業界と比べて低い
  • 米余りの時代には赤字も経験している
  • 安定供給が使命であり、利益率が上がったのは一時的なもの

木徳神糧の社長室は「これまで利益率が低かっただけに、大きな利益に見えてしまう」と語っています。

本当に「暴利」なのか?数字の裏側を考える

「営業利益500%増」と聞くと、どうしても「儲けすぎ」という印象を持ってしまいますよね。
でも、数字の裏側にはこんな事情があります。

利益率と利益増加率の違い

よく間違えられるのですが、「営業利益率」と「営業利益の増加率」はまったく別物です。
小泉大臣の発言は「営業利益が前年比で5倍(500%増)」という意味であり、「利益率が500%」という意味ではありません。

現実には「利益率500%」というのはあり得ません。
なぜなら、売上と同じ利益が出ても利益率は100%が最大だからです。

木徳神糧の利益率は5%

木徳神糧の場合、利益率は1.4%から5.0%に伸びています。
これは、他の食品メーカーや小売業と比べても特別高い数字ではありません。
「米余り」の時代には利益率が1%台だったのが、米不足で5%になったという話です。

米高騰の裏側と今後の展望

ここまで見てきたように、米卸売業者の利益が急増した背景には「米価高騰」と「価格転嫁」がありました。

米価高騰の原因

  • 不作による米不足
  • コスト上昇(肥料・燃料・人件費など)
  • 需給バランスの変化

このような状況で、卸売業者が価格転嫁を進められたことが、利益増の主な要因です。

今後の展望

今後、米の供給が回復すれば、再び価格競争が激しくなり、利益率は下がる可能性があります。
また、政府や消費者から「暴利」と批判されるリスクもあり、業界全体が慎重な対応を迫られています。

「業者名は?」の答え

結局、「業者名はどこ?」という問いに対しては、
木徳神糧株式会社が最も有力な候補です。
ヤマタネや神明ホールディングスも大きな伸びを記録していますが、
小泉大臣の発言に最も近い数字を出しているのは木徳神糧です。

まとめ:あなたのご家庭の米は大丈夫?

ここまで、米の営業利益500%増の真相と、業界の実態についてお伝えしてきました。
「米価が上がって困る」「卸売業者が儲けすぎなんじゃないか」と感じる方も多いかもしれません。
でも、業界の事情や数字の裏側を知ることで、冷静に判断できるようになるはずです。

今後も、米価や米業界の動向に注目していきましょう。
あなたのご家庭の食卓を守るために、正しい情報を手に入れることが大切です。

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「米の営業利益500%」という話題は、私たちの生活にも直結する大きな問題です。
業者名や数字だけでなく、その裏側にある「なぜ?」を一緒に考えていくことで、
より深く、そして分かりやすく理解できるはずです。

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