
変異株「ニンバス(NB.1.8.1)」とは?
「ニンバス」とは、オミクロン株から派生した変異株で、正式にはNB.1.8.1系統と分類されています。もともとはJN.1系統からの下位株とされ、2025年6月ごろから中国、インド、タイ、ベトナムなどアジア各地で流行が確認され、瞬く間に欧米や日本にも広がり始めました。
この「ニンバス」の流行は、WHO(世界保健機関)でも「注視すべき変異株(Variant Under Monitoring)」として公式に警戒しています。米CDCの分析では、アメリカ国内でも2025年6月時点で新規感染者の約3分の1がニンバスによるものとなり、たった1か月で5%から33%にまで増加したというデータも。
急激な感染増加、その背景は?
日本国内でも旬刊で感染者が「7週連続で増加」という衝撃の事実が発表されています。特にお盆休みに合わせて人の移動が増えるこの夏、感染拡大に拍車がかかっているのです。
専門家が警鐘を鳴らすのはその“感染力”。
・ 喉への付着力が強い
・ 従来よりも免疫回避能力が高い可能性
・ 大人数が集まるイベントやお盆の帰省、人の移動が後押し
地味なようで非常に大きなポイントは、「症状がないままウイルスを広げてしまう人が多い」こと。2025年夏は猛暑も加わり、エアコンによる「換気不足」や「乾燥」も手伝って、ウイルスにとっては絶好の拡大チャンスとも言えます。
症状の特徴と“ニンバス喉”とは?
「ニンバス」の最大の特徴として、専門家が必ず挙げるのが【カミソリを飲み込んだような喉の痛み】です。
あなたや身近な人で、こんな症状ありませんか?
- 水を飲むだけで声が出るほどの激しい喉の痛み
- 発熱
- 倦怠感
- 軽度の咳
- 筋肉痛
- 鼻水・鼻づまり
- 首のリンパ節の腫れ
- 口の奥の発疹
「喉の痛み」は過去のコロナ感染とはまったく違うレベルで、“これまでで最も強い”と訴える声も多いです。喉の違和感がひどい場合は「ニンバス」を疑うきっかけになるでしょう。
重症化リスクや後遺症は?
現時点では、「ニンバス」は従来株に比べて特に重症化しやすいという証拠は見つかっていません。ただし高齢者や基礎疾患がある人、免疫力が低下している人は注意が必要です。
注意したいのは“軽症だからといって油断しない”こと。ワクチンを複数回接種していても、過去に感染歴があっても、「免疫が時間とともに弱まる」ことで再感染のリスクが増えることもわかっています。
感染者数の推移と全国最新状況
厚生労働省のまとめによると、2025年7月以降、全国の医療機関報告で感染者数が右肩上がり。特に宮崎県では1医療機関あたり14人を超え、全国最多の数値に。
比較的若い世代での感染も目立ちますが、無症状の感染者も報告されており、見えない感染拡大が続いています。医療現場からは「のどの痛みや咳、熱があったら受診して」との呼びかけがなされています。
なぜ今、“感染の波”がやってきた?
- 猛烈な暑さと疲労:猛暑でエアコン使用が増え、換気がおろそかになる。体力や免疫も低下しやすい。
- 人の移動増加:お盆や夏休みで帰省・旅行・イベントが増える。
- 変異株の“喉への親和性”:ウイルス自体が従来よりも喉粘膜に強く付着するため、飛沫や接触でうつりやすくなっている。
- ワクチンや既感染による免疫の減衰:時間の経過とともに再感染リスクも上昇。
以上から、「今は自分も知らぬうちに感染して他人にうつしているかも」という強い意識が必要です。
自分や家族を守るため、何ができる?
「またか……」「どうせ重症化しないんでしょ?」と油断しそうですが、新たな波への備えはシンプル&重要です。
- 喉に痛み・異変を感じたら早めに医療機関受診
- 密閉・密集・密接の3密を避ける
- マスクの着用(特に高齢者・基礎疾患がある人がいる場合)
- 手洗い、うがい、換気を徹底
- 部屋の湿度を保つ(乾燥は喉にダメージ)
- 十分な睡眠と栄養で体力UP
- ワクチン接種(最新のもの・医師と相談を)
夏は熱中症にも要注意。コロナだけでなく、トータルで心身を守り抜きましょう。特に大切な人と会う場合や帰省の前後は、念のため自己検査や体調チェックもおすすめです。
おわりに~この夏を「安心」に過ごすために
「ニンバス」はその感染力の強さと“カミソリ喉”の特徴で多くの人に不安を与えていますが、正しい知識とちょっとした心がけ次第で感染を大幅に減らすことができます。
「自分だけは大丈夫」とは決して思わず、大切な人を守るためにも、手洗いや換気、マスクなど基本の感染対策を続けていきましょう。そして、喉に違和感を覚えたら、まずは医療機関へ――。いっしょにこの夏の波を乗り越えましょうね!
みなさんの健やかな夏を心から願っています!
(※本記事は2025年8月15日現在の公的情報と最新ニュースに基づいて作成しています。今後の感染状況や公式情報の更新にもご注意ください。)
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