歯科医が警告!ティースジュエリーの危険性とは?知らないと後悔する歯と健康への影響

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歯がキラッと光る、その一瞬に潜むワナ

higejii(ひげ爺)
higejii(ひげ爺)

最近、InstagramやTikTokを覗くと、ティースジュエリーをつけた笑顔がたくさん流れていますよね。歯の一部分にストーンやラインストーンを貼りつけるだけで、一気におしゃれで個性的な印象に。若者の間では「プチ整形より手軽」「痛くないから安心」と人気が上昇中です。

ですが、実はその“おしゃれブーム”の裏側で、歯科医たちが深刻な警鐘を鳴らしています。
「たった数ミリのジュエリーが、歯の寿命を縮めることもある」――そんな事実、知っていましたか?

ティースジュエリーとは?一見 harmless な最新トレンド

ティースジュエリーとは、ダイヤモンドやスワロフスキーなどの小さな装飾を歯の表面に貼りつけるものです。海外セレブが発信源で、日本でもモデルやインフルエンサーが注目し広まりました。美容サロンで施術するケースもあれば、自分でキットを使って“セルフ装着”する人もいます。

SNSでは「たった10分で完成」「外せば元通り」と気軽に紹介されることが多いですが――実際にはそんな単純ではありません。
歯は皮膚と違って再生能力がほとんどない組織。たとえ軽い接着でも、エナメル質を削ったり、接着剤によるダメージを受けると、一度の装着で一生残る影響が出ることもあります。

歯科医が警告する3つの危険性

ティースジュエリーが「かわいい」のは確かです。でも、歯の専門家が懸念するのはその“後”。以下の3つの問題は、多くの歯科医が実際に経験しているトラブルです。

エナメル質の損傷

ジュエリーを固定するために軽く表面を削る場合、その部分がむき出しになって虫歯や知覚過敏の原因になります。
削らないタイプでも、接着剤が酸性である場合や、はがすときに表面を一緒に剥がしてしまうリスクがあります。

虫歯・歯垢の温床に

接着部分にはどうしても段差やスキマが生まれます。そこに食べかすや細菌が溜まり、虫歯や歯周病の発生リスクが高まるのです。
一見キラキラして美しく見えても、実際には“プラークの巣”を口の中に作っているようなもの。

取れた時の二次被害

「急に外れて飲み込んでしまった」「食事中に取れて歯が欠けた」など、実際の事故も報告されています。金属アレルギーや接着剤アレルギーを起こす人も少なくありません。

実際にあったトラブル事例

歯科医院には、ティースジュエリーを外した後の相談が増加しています。中でも多いのが次のようなケースです。

  • 取れた跡が白く濁って、歯の色がムラになった。
  • 接着剤の跡が茶色いシミのように残った。
  • つけてから冷たいものがしみるようになった。
  • 装着時に使った瞬間接着剤が歯肉につき、炎症が起きた。

一度損傷したエナメル質は自然修復ができないため、再生治療をするには費用も期間もかかります。たった数千円で“かわいくなれる”代償としては、あまりにも重すぎませんか?

セルフ装着は特に危険!

ネットでは「セルフティースジュエリーキット」が簡単に手に入ります。Amazonやフリマサイトでも多く見られ、動画付きの解説も豊富です。ですが、それらの多くは医療用ではなく、工業用またはネイル用の接着剤を流用しています。
一見きれいに見えても、口腔内での安全性や耐久性は保証されていないのです。

歯科医の中には「市販の接着剤で装着したことで、エナメル質が深く腐食していた患者がいた」と報告する人もいます。中には永久歯を抜かざるを得なくなった例も。おしゃれのつもりが、結果として取り返しのつかない健康被害を招くことになります。

歯科医院での施術なら安心なのか?

では、「歯科クリニックでやってもらえば安全なの?」という疑問もありますね。
結論から言うと、“比較的安全”ではあっても、“リスクゼロではない”のです。

歯科医院では、医療用接着剤を使い、歯へのダメージを最小限に抑えるよう配慮されています。しかし、装着後はどうしても清掃が難しくなり、虫歯リスクは高まります。
また、装飾を長期間つけたままにしていると、下地との色ムラや歯石付着が進行しやすくなるのです。

海外セレブの影響と「美容的自己責任」

ティースジュエリー流行の火付け役は、海外セレブやアーティストたち。笑うたびに光る歯のデザインは、SNS映え抜群で「憧れの象徴」として広まりました。
しかし、彼らの多くは実はプロによる短期用(1〜2日限りの撮影対応)で、撮影後にすぐ外しています。表面を仮接着するため、歯を削らず、見た目だけを演出する方法が一般的です。
日本では、この「短期装着用」の手法が誤解され、“ずっとつけていても大丈夫”と誤用されているのが実情です。

歯科医がおすすめする安全な代替法

歯を傷つけずに笑顔を輝かせたいなら、次のような代替案があります。

  • ホワイトニングで自然な輝きを引き出す
  • セラミック治療で歯並びや透明感を整える
  • 一時的な撮影用に専用マウスピース型のジュエリーを使用
  • デンタルフォトを活かした加工演出

どれも歯科的に安全性が高く、後悔のない方法です。特にホワイトニングは、短期間で印象を大きく変えるうえ、歯の健康も守れます。

まとめ:輝く笑顔は健康な歯から

ティースジュエリーは確かにかわいく、一瞬で人目を引くトレンドアイテムです。でも、その輝きの裏には、エナメル質のダメージや虫歯リスクという重大な代償があります。
歯は一生もの。自分の歯以上に美しいジュエリーは存在しません。
オシャレを楽しむ前に、まず「歯の健康があってこそ笑顔が輝く」という本質に気づいてほしいものです。

もしかすると、ティースジュエリーに惹かれてこの記事を読んでいるあなたは、美への意識が高いはず。その意識を“健康美”に向ければ、見た目も心もワンランク上の輝きを得られるでしょう。

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