
みなさん、初盆(はつぼん・新盆)の準備、何から手を付けたらいいか、迷っていませんか?親しい人の初盆は、心も落ち着かない中であっという間に日が迫ってしまい、「これ、ちゃんと準備できてるのかな」「マナーに失礼はないかな」と不安になる方が多いのです。
この記事では、初盆の流れや必要な準備、僧侶へのお布施の金額、持ち物や具体的なマナーまで、「実際にどうしたらいいの?」という視点で、丁寧にお話ししていきます。
そもそも「初盆」とは?
「初盆(新盆)」は、故人が亡くなってから最初に迎えるお盆のこと。四十九日(法要)が過ぎてから最初のお盆を意味します。通常のお盆よりも、供養や法要を手厚く行うのが特徴です。
初盆の準備、何をすればいい?
初めての方が迷いやすいポイントを、順に分かりやすくまとめました。
- 法要の日程・場所を決める
- 僧侶へ法要依頼をする
- 参列者・親族への連絡
- 法要で使うものを準備
- 下記の専用リストを参照してください。
初盆で準備したい具体的アイテム
- 白提灯(白紋天):ご先祖の霊を迎える目印
- 盆棚(精霊棚):ご家庭用の祭壇
- お供えもの(故人の好きだった果物やお菓子など)
- 精霊馬・迎え火:ナスやキュウリで作る乗り物、迎え火・送り火
- お布施(詳細は次項で徹底解説!)
- 返礼品:参列者に贈るお礼(お茶、お菓子、タオルなど)
僧侶への「お布施」どうする?金額・封筒・渡し方
【相場】どれくらい包むのが普通?
- 金額の目安は3万円〜5万円(規模、宗派により幅あり)
- 真言宗や浄土真宗などで多少上下、平均で約4万円前後
- これとは別に、「お車代」(5,000〜1万円)や「御膳料」(2,000〜5,000円)を渡すことも
宗派 | お布施相場 |
---|---|
真言宗 | 3万円〜5万円程度 |
浄土真宗 | 3万円前後 |
浄土宗・日蓮宗 | 1万円〜3万円程度 |
「お布施」の金額は、初盆の規模や、地域・宗派によって異なります。不安な場合は菩提寺や親戚に相談すると安心です。
【袋の選び方】
- 正式には奉書紙または白無地の縦長封筒
- 封筒や奉書紙には郵便番号や絵柄なし、完全な無地が基本
- 既製の「お布施」用封筒も可。自分で表書き(毛筆/筆ペン/黒墨)もOK
- 二重封筒(二重=不幸が重なるイメージ)は避けてください
- お札は「新札」を用意すると丁寧です
【渡し方・マナー】
- お布施は直接手渡しせず、「袱紗(ふくさ)」や風呂敷で包んで持参
- 先方で袱紗から取り出し「両手で渡す」が正式
- 法要が自宅の場合はおぼんなどに乗せて渡すのも良いでしょう
- 派手な柄や色の布は避け、落ち着いた色を選ぶ
- どうしても用意できない場合は清潔なハンカチなどでも代用可
【表書き】
- 封筒には「御布施」「お布施」と記入(宗派にあわせて)
- 下段に施主名(自分の名字)を記入
法要当日までにやることリスト
- 僧侶へのお布施や「お車代」「御膳料」の用意
- 参列者のお礼(返礼品)
- 仏壇や盆棚・供物の準備:掃除も大切
- 白提灯や精霊棚は余裕を持って設置
- 当日の服装確認:落ち着いた色の平服や略式和装が無難
- 必要であれば法要後の会食(精進料理など)も手配
初盆での「Q&A」よくある疑問に優しくお答え
Q1. 遠方から来る僧侶には何を渡す?
A1. お布施とは別に、「お車代」として5,000円〜1万円ほどご用意ください。
Q2. お布施はどのタイミングで渡せばいい?
A2. 法要開始前もしくは終了後すぐに、ご挨拶とともに渡すのが良いでしょう。
Q3. 返礼品はどんなものが多い?
A3. お茶やお菓子、石鹸やタオルなど「日々使えるもの」や長持ちするものが人気です。
地域や宗派で変わる「初盆」事情
初盆のやり方やマナーは、地域差やお寺ごとの決まりが大きいので、「うちの場合は…?」と迷ったら、遠慮なく菩提寺や地域の年長者、親戚に相談してみてください。先祖や故人を敬う気持ちが何よりも大切です。
最後に〜不安な時はひとりで悩まず相談を
初めての初盆は、大切な家族への想いがあふれる一方、とても不安や戸惑いも多いもの。でも大丈夫。このページで紹介した内容を順に踏んでいけば、ひとつひとつきちんと心を込めて準備できますよ。どうぞ、無理なく、分からなくなったら「誰かに聞く」勇気も持って、家族みんなで心に残る初盆を過ごしてください。
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