
こんにちは! 突然ですが、「水中熱中症」ってご存知でしょうか?
水の中にいれば涼しいし、熱中症なんて関係ないと思いこんでいませんか?
実は、プールや海での楽しいひとときにも“水中熱中症”というリスクが静かに潜んでいるんです。「えっ?本当に?」と驚いたあなたこそ、このブログで今日からしっかり知識を身につけましょう。
水中熱中症とは?水の中でも熱中症が起こる理由
「プールや海の中なら、汗もかかないし熱中症なんて無縁だ」と思いがちですが、これは大きな間違いです。
水中でも私たちの体はたくさんの汗をかいており、脱水が進行していること、実はとても多いのです。
加えて、水やプールの中では汗をかいても「汗をかいた感覚」が全くありません。
さらに、口や肌が水に触れていることで、のどの渇きも感じにくく、気づいたときには脱水や症状が進行していることも少なくありません。
水中熱中症の主な要因
- 発汗(脱水)が進行しやすい
- 水温や室温が高く、体の熱がうまく逃げにくい
- のどの渇きを自覚しづらく、水分補給が遅れやすい
- 強い日差しや湿度の高い環境で、発症リスクがさらに増加
プールや海で熱中症が起こりやすいシーン
プールやビーチではただでさえ楽しくて夢中になりがちです。「涼しいから…」という油断がとても危険。具体的には以下のような場面で発症リスクが高いのです。
- 気温30度超の炎天下でプール・海遊びを長時間続けるとき
- 屋内プールでも水温や室温が高いとき(特に水温32度以上・室温35度前後は要注意)
- 子どもや高齢者、体力が落ちている人が夢中になって泳ぐとき
- 連続して泳ぎや水遊びをして、休憩や水分補給を取らないとき
特に子どもは「のどの渇き」に鈍感なので、保護者や指導者の声掛け・健康チェックが重要です。
水中熱中症の主な症状――最初期から重症まで
水中熱中症は、最初はごく軽い症状から始まり、放置すると危険な状態に進行します。
症状の段階 | 主な症状例 | 対応 |
---|---|---|
軽度 | めまい、立ちくらみ、顔のほてり | すぐに休憩・水分補給 |
中度 | 吐き気、頭痛、だるさ、筋肉のけいれん | 衣服を緩め涼しい場所へ、冷却・塩分補給 |
重度 | 意識もうろう、痙攣、応答が鈍い | すぐに救急へ連絡 |
最初は「いつもより汗が多い」「だるい」「ちょっと頭が重い」などから始まり、対応が遅れると意識障害やけいれん、最悪の場合命に関わる事態になることも。
なぜ水に入っていても体温が上がるの?
通常、体の熱は汗をかいたり、皮膚から放熱したりして逃がしています。
しかし水中では汗をかいても蒸発しづらく、水温が高いとさらに放熱が妨げられ、熱がこもります。とくに水温が28~30度以上のプールや、真夏の海では注意。
また、水の中に体をつけていることで、肌の冷感はあっても深部体温はじわじわと上昇しやすいので油断大敵です。
あなたにもできる!水中熱中症の予防&対策
水中熱中症を防ぐために、今日から意識してほしいポイントを解説します。
こまめな水分補給
- のどの渇きを感じなくても30分に一度は水分補給を
- 普通の水でもOKですが、発汗量が多い場合はスポーツドリンクや塩分を含んだ飲料を積極的に
- 「塩分不足(水中毒)」を防ぐために水だけ”ではなく、適度な塩分補給も必須(塩あめや経口補水液も活用)
しっかりとした休憩
- 休憩は最低でも30分に1回、できれば日陰や屋内の涼しい場所で
- 水着や衣服は体を締め付けず、涼しく風通しの良いものを選ぶ
- 頭部や首筋を冷やすため、プールの中に潜る・冷却グッズを活用するのも効果的
水温・室温のチェック
- 水温が28~30度以上、室温や外気温が30度超の場合は無理な活動を避ける
- 屋外プールやビーチは、直射日光下では特に注意を(プールサイドはコンクリートで照り返しも強い)
周囲の声掛け&観察
万が一、水中熱中症の疑いがあるときは
- すぐに水から上がり、日陰や涼しい場所へ移動
- 衣服や水着を脱がせ、首筋・わきの下・足の付け根などを冷やす
- 意識がある場合は少しずつ水分(塩分も補給)
- 意識障害や応答が悪い場合はすぐに救急車を呼ぶことをためらわないでください
水中熱中症と普通の熱中症、何が違う?
どちらも原因やリスク、症状は似ていますが、水の中にいることで気づきにくく進行が早いのが最大の特徴。「水分補給が遅れがち」「楽しくて集中しやすい」ため、リスク管理を怠らないことが重要です。
知っておくべき!水中熱中症Q&A
● Q:小さい子でもプールで熱中症になる?
A:なります!子どもは体温調整機能が未熟で、特に要注意。
● Q:屋内プールでは?
A:水温・室温が高いときは発症例多数。サウナ状態や換気の悪い場所は要警戒。
● Q:“たくさん水を飲めば大丈夫”?
A:いいえ、必要なのは「水と塩分のバランス」。飲み過ぎによる水中毒にも注意。
夏を安全に楽しむために――大人も子どもも「気付き」と「対策」で守ろう!
「水にいるから安心」――その油断こそが一番の落とし穴です。
今年の夏は、プールやビーチでの楽しい時間を、正しい知識と対策で、“水中熱中症ゼロ”を目指しましょう!
ご家族や友人ともぜひシェアして、知ることで大切な人を守る夏にしてくださいね。一緒に安全な夏を過ごしましょう!
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