面接で聞かれる「長所」と「短所」は、それぞれ異なる意味を持っています。それぞれの意味と回答のポイント、例文を紹介します。
長所とは
長所は、本人が持つ優れた資質、人柄、性格を指します。プライベートや仕事にかかわらず、持っている性質や特徴です。一方、「強み」は仕事を通じて身につけたスキルや成果を指します。
面接で長所を聞かれる理由
面接官は、応募者が「自社で活躍してくれるかどうか」や「長く働いてくれるかどうか」を判断します。長所や短所を質問することで、以下のことを知りたいのです。
1. 企業(部門)に活かせる行動パターンを持っているか
2. 現在のメンバーとマッチする性質を持っているか
3. どんな人なのか人となりを知りたい
面接で長所を聞かれたときの答え方
1.結論 (自分の長所):端的に伝えましょう。
2.具体的なエピソード・結果:長所を裏付ける業務での具体的なエピソードや結果を述べると、面接官が納得しやすい回答になります。
3.応募先で活かす方法:応募先でどのように長所を活かしていくのかまで伝えましょう。
面接での長所の回答例
1.粘り強い
私の長所は、粘り強いところです。 経理部への配属が決まった際、簿記の勉強を始めました。行き詰まって、計画どおりに進まない日もありましたが、約4カ月で簿記2級に合格できました。粘り強さを活かし、御社でも活躍したいと考えています。
2.協調性がある
私の長所は、協調性があるところです。秘書業務はチームで行うため、協力体制が必要不可欠です。チームで支え合う雰囲気を醸成することは私の得意とするところです。
3.計画性がある
私の長所は、物事を計画的に進められるところです。細かく時間や工数を管理したり、効率的な業務進行のために仕組み化することが得意です。メンバーに共有した効率化ツールを作成し、喜ばれたことがあります。
4.向学心が強い
私の長所は、向学心が強いところです。1社目は法人営業の仕事をしていましたが、空いた時間でWebデザインを学びました。新しい環境に飛び込んでも、楽しみながら成長できると思っています。
5.ポジティブ
私の長所は、ポジティブで気持ちの切り替えが得意なところです。商談がうまくいかなかったりするときもありますが、反省し、次に活かす学びを得たら、気持ちを切り替えてすぐに次の行動にうつせます。
長所を具体的なエピソードで裏付けて、応募先での活躍をアピールしましょう!
面接で短所を聞かれる理由
採用担当者が応募者の「自己認識」や「改善意欲」を知りたいからです。具体的には、以下の点を把握したいのです。
1.自己認識の有無
・応募者が自身の短所を認識しているかどうか。
・短所を認識している人は、改善に取り組む姿勢があると評価されます。
2.改善意欲
・短所を改善するためにどのような努力をしているか。
・短所を克服するための具体的な取り組みがあると好印象です。
面接での短所の回答例
1.短気
私の短所は、短気なところです。仕事の進捗が遅れたり、思い通りにいかないとイライラしてしまうことがあります。最近は自己管理のためにストレス発散法を学んでいます。また、チームメンバーとのコミュニケーションを大切にし、冷静に対応できるよう心掛けています。
2.細かいことにこだわりすぎる
私の短所は、細かいことにこだわりすぎるところです。プロジェクトの進行中に、細部にこだわりすぎて全体の進捗が遅れることがあります。最近は、大局を見る視点を持つことを意識しています。細かい部分にこだわりつつも、全体の目的を忘れないようにしています。
3.新しいことに挑戦するのが苦手
私の短所は、新しいことに挑戦するのが苦手なところです。既知の領域での仕事は得意ですが、未知の分野に踏み込むのが不安です。今後は、積極的に新しいスキルを身につける機会を探し、挑戦する姿勢を持ちたいと考えています。
4.時間管理が苦手
私の短所は、時間管理が苦手なところです。仕事の優先順位をつけるのが難しく、タスクの締め切りを守ることができないことがあります。最近は、タイムマネジメントのスキルを向上させるために、時間管理アプリを活用しています。
面接でよくある質問と回答例のまとめ(総合)
自己紹介など(面接序盤)
1.自己紹介をお願いします。
私は〇〇と申します。〇〇の経験を持ち、〇〇のスキルを持っています。
2.職務経歴を教えてください。
過去の職歴や経験を具体的に述べましょう。
3.前職の退職理由は何ですか?
短く端的に説明し、ポジティブな視点で伝えましょう。
4.当社を志望した理由は何ですか?
研究や情報収集を行い、当社のビジョンや文化に共感したことを伝えましょう。
長所・短所(面接中盤)
1.長所・短所を教えてください。
長所は具体的なエピソードを交えて述べ、短所は改善に取り組んでいることを伝えましょう。
2.キャリアプランはありますか?
今後の成長やスキルアップについて考えていることを述べましょう。
逆質問(面接終盤)
1.周りの方は、あなたをどのように評価していますか?
フィードバックを受けて成長していることを伝えましょう。
2.何か質問はありますか?
企業や仕事についての質問を用意しておきましょう。
これらの質問に対する回答例を参考に、面接で自信を持って受け答えできるようにしましょう!
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