
higejii(ひげ爺)
目次
2025年7月10日――史上最速の「1日」がやってきた
まずは今回の現象について整理しましょう。
- 2025年7月10日、地球の自転は観測史上2番目に早く、1日が24時間に残り1.38ミリ秒も足りないという記録が出ました。
- 「ほんの数ミリ秒なら誤差じゃないの?」と思うかもしれませんが、時刻やGPS、金融・ITシステムでは、1ミリ秒のズレも大問題。
- 世界の科学者たちが驚きをもって注視しています。
「マイナスうるう秒」って何?
これまで世界の時刻は、「うるう秒」と呼ばれる1秒を追加することで実際の地球の回転と調整されてきました。
ところが地球の自転が急に速くなると、「時刻を1秒減らす=マイナスうるう秒」の必要が出てきます。これは史上初の出来事です。
そもそも地球の自転と、その“速さ”って何?
地球はどんな速さで自転しているの?
地球はこの猛烈な速さで「ぐるぐる」自転し続けているんですね。
どうして1日がズレるの?
急上昇した自転速度──考えられる主な原因
地球内部の「核」の挙動がカギ?
- 最新研究では、地球の核(内核)がわずかに遅れて回転する「核の遅れ」現象がわかっています。
- 内核の回転速度が落ちてバランスをとるため、外側の地殻やマントルが少し速く回る=外側が早まることで全体の自転速度が上がる。
- まだ完全にはメカニズムが解明されていませんが、今後「核がどう動いているのか」は世界が注目するテーマとなっています。
地球温暖化と質量移動
- 氷河の融解による水の移動が地球の自転バランスに影響。
- 赤道付近に質量が集中するとスケートのスピンが遅くなる原理ですが、「気候変動」による異常な分布変化が自転に影響を与えている可能性も。
- 直接的な因果はまだ不明ですが、「温暖化は地球の動きにも影響が及ぶかもしれない」と多くの科学者が指摘しています。
大気・海流・地殻運動など外的要因
あなたの暮らしにどんな影響が?
IT・通信・金融システムへの影響
- 世界中の時刻は「原子時計」と「地球の自転」によって管理されています。
- 1ミリ秒のズレでも、GPSの位置情報・航空機の運航・証券取引などが混乱するリスク。
- 史上初の「マイナスうるう秒」対応によるシステム障害の危険性も。
大自然の脅威や地震への間接的影響
一般市民の実感は?
- たとえ数ミリ秒でも、超精密な分野では無視できません。
- スマホの時刻、自動運転車、航空ナビゲーション……あなたの身近な「当たり前」が、自転速度により大きく左右される時代に突入しています。
Q. 地球の自転は今後も加速し続けるの?
現段階で「この自転速度急上昇が一時的か恒常的か」はわかっていません。
研究者の間では
という意見が並びます。
【図解・表でチェック】地球の自転速度〜あなたへの影響まとめ
ポイント | 内容 | 影響がでる分野 |
---|---|---|
自転の基本速度 | 赤道上で時速約1,700km | 地球全体 |
2025年7月10日の異変 | 1日が24時間未満(約1.38ミリ秒短縮/観測史上2番目) | 時刻管理、IT、金融、交通 |
自転速度変化の原因候補 | 地球内部の核、温暖化、水・氷河の移動、大気や地震活動等 | 研究・観測 |
直接的な生活への影響 | GPSやスマホの時刻誤差、証券システム、航空・自動運転・気象観測 | 日常生活・インフラ |
史上初「マイナスうるう秒」 | 世界の時刻修正が測地システム全般に及ぶ危険性 | サーバ、クラウド、科学、衛星、交通システム |
【まとめ】科学と私たちの意識が問われる時代
地球の“心臓”である核の変動、気候変動、そして最速の1日――
地球は私たち人間が思っている以上にダイナミックでデリケートな存在です。
「ほんの数ミリ秒の変化だから大丈夫」と油断せず、
どんな小さな自然の異変にも敏感になり、「なぜ」を追い求める姿勢を、これからも一緒に大切にしていきたいですね。
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