
higejii(ひげ爺)
作業服屋さんの顧客激減は「本当」と言える状況です。特に大手のワークマンをはじめ、作業服を扱う店舗の多くが近年、顧客数や売上の減少に直面しています。
主な背景と現状
- 既存店の売上・客数減少
ワークマンの2024年3月期決算では、既存店売上高が9期ぶりにマイナス(1.4%減)となり、特に「ワークマンプラス」など作業服とカジュアルを扱う店舗で顧客数の減少が顕著です。カジュアル特化の「#ワークマン女子」では11.1%減とさらに大きな落ち込みが見られます。 - 12月には顧客数15%減も
2023年12月単月では、既存店の売上高が前年同月比15.4%減、客数も15.5%減と大幅な減少を記録しています。 - 職人離れ・作業客人口の減少
建設や製造など、作業服を日常的に必要とする「作業客」自体が減少傾向にあります。少子高齢化や若年層の職人離れが進み、業界全体で顧客基盤が縮小しています。 - 気候変動や在庫問題
防寒作業服の販売期間が短縮するなど、気候変動による需要変動や、過剰在庫への対応の遅れも売上減少に拍車をかけています。 - カジュアル化・一般客シフトの副作用
ワークマンは一般客や女性向け商品の強化に舵を切りましたが、従来の職人層や作業服ニーズの顧客との「すれ違い」が生じ、長年のコア顧客の離反を招いています。
今後の見通し
業界全体として、作業服市場は人口構造の変化や消費者のニーズ多様化、オンライン化の進展などで厳しい状況が続くとみられます。ワークマンもリピーター獲得や新たな客層開拓に注力していますが、作業服本来の顧客減少という根本的な課題への対応が急務です。
まとめ
作業服屋さんの顧客激減は事実であり、業界の構造的な変化や社会的要因が複合的に影響しています。今後もこの傾向は続く可能性が高く、各社の新たな戦略や業態転換が注目されています。
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